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マダム・エドワルダ/目玉の話 (光文社古典新訳文庫)
 
 

マダム・エドワルダ/目玉の話 (光文社古典新訳文庫) [文庫]

バタイユ , 中条 省平
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

生田耕作氏の名訳で知られ、’60年代末の日本文学界を震撼させたバタイユ。三島由紀夫らが絶賛した一連のエロティックな作品群は、その後いくつかの新訳が試みられた。今回の新訳は、バタイユ本来の愚直なまでの論理性を回復し、日常語と哲学的表現とが溶けあう原作の味を生かした決定訳といえる。それぞれの作品世界にあわせた文体が、スキャンダラスな原作の世界をすみずみまで再現する。

内容(「BOOK」データベースより)

「ある街角で、不安が私に襲いかかった。汚らしく、うっとりするような不安だ」極限のエロスの集約。戦慄に満ちた娼婦との一夜を描く短編「マダム・エドワルダ」に加え、目玉、玉子…球体への異様な嗜好を持つ少年少女のあからさまな変態行為を描いた「目玉の話」を収録。

登録情報

  • 文庫: 165ページ
  • 出版社: 光文社 (2006/9/7)
  • ISBN-10: 4334751040
  • ISBN-13: 978-4334751043
  • 発売日: 2006/9/7
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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12 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 バタイユ文学の根底にあるもの=裸の純粋性, 2008/7/28
By 
辰己 (東京都) - レビューをすべて見る
(トップ100レビュアー)   
レビュー対象商品: マダム・エドワルダ/目玉の話 (光文社古典新訳文庫) (文庫)
バタイユを語るとき、必ず「エロティシズム」が引き合いに出される。
しかしこの「エロティシズム」というものは、ある意味で非常に曖昧だ。

私はバタイユは、人間はエロティシズムを通過することで、
己の孤独を知り、己のすべてを取り去った「裸」の自分を自覚することができる
と考えていたと思う。

ただ私はあまりバタイユの言葉を「理屈」で理解したいとは思わない。
彼の言葉は、挑戦的な、感覚的な「詩」である。
読者はそれを「読む」のではなく、「感じる」こと。

だからこそ彼はこの本の冒頭で、

 きみがあらゆるものを恐れているなら、この本を読みたまえ。

と読者に言う。エロティシズムとは何かを彼は語っているのではない。
エロティシズムの先にあるものこそ、ある真実だと彼は信じている。
そのことを語っているのである。

2作ともシンプルなストーリーだが、あっと言う間に傍線だらけになってしまう、
いくつもの「ことばの断片」が、無遠慮にこちらのこころに踏み込んでくる。
その不思議な感覚こそが、バタイユなのかもしれない。
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26 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 バタイユを見よ, 2006/12/11
レビュー対象商品: マダム・エドワルダ/目玉の話 (光文社古典新訳文庫) (文庫)
昨今岡本太郎との関係などで誤解を招き易いバタイユ。

「悪の秘密結社のリーダー」「魔術でナチを攻撃した男」

マスコミが語る虚のバタイユ像は全て捨てて、この本に挑むこと。

バタイユが提示し続けたコミュニオンや聖なるもののあらわれに、

これほどまで簡素な文章で触れることができるとは。

訳者、そして古典新訳シリーズにただただ頭が下がるばかりです。
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10 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 裸であることの不安, 2008/1/4
レビュー対象商品: マダム・エドワルダ/目玉の話 (光文社古典新訳文庫) (文庫)
「…きみはひとりぼっちか?寒けがしているか?
 きみは知っているか、人間がどこまで「きみ自身」であるか?
 どこまで愚かであるか?そしてどこまで裸であるか?」(冒頭より)

「スキャンダラス」「変態」「エロティシズム」。
バタイユを語る言葉はいろいろあるけれど、根底にあるのは「不安」ではないかと思う。

みんなが当たり前に服を着ている現実に、自分だけ裸でいるような不安。
なじめない、戻れない、だけど服を着ることは自分にとってひどく難しい。
そんな不安と孤独が、両作品の中に流れているように思える。

同じエロティシズムでも、「マダム・エドワルダ」と「目玉の話」では、描かれ方がずいぶんと異なっているのも興味深い。
(結びつけられるものが、前者は星空、後者は目玉)

バタイユの作品はおそらく、理性的な批評など必要としていない。
読んだあとにあるのは、もっと感覚的で直感的なものだと思う。
さらけ出して、暴かれるようで、しばらく妙な余韻が残る。
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