以下は本商品と同仕様である、北米Lionsgate社より発売中の
『マダムと泥棒』StudioCanal Collection盤のレビューです。
ブックケース仕様であった以前の国内盤(2011年発売スタジオカナル・コレクション)よりも
保管性に優れたアマレーケースが採用されていること、
実質約1500円で購入できることを考慮すれば、かなりお得だと思います。
<以前のパッケージへのレビュー>
・本編について
ディスクは片面2層。
映像はMPEG-4 AVCコーデックの1080p HD画質、画面サイズ1.33:1で収録。
オリジナル英語音声と、フランス語・スペイン語・ドイツ語吹替音声を
2.0ch DTS-HD Master Audioで収めています。日本語吹替はなし。
フィルム原版の状態が良くないのか、あるいは元々このようなフィルムだったのかはわかりませんが、
高精細な映像とは言いがたく、少なからずボケも見られます。
しかし特典にも収録されているように、キズなどはかなり修復されています。
画面の解像度そのものが高いのでブルーレイ化の価値は十分にありますし、
少なくとも公開当時に劇場で観られた映像を再現するというレベルには
十分達しているのではないかと思えます。
ジェネオンより発売されていた従来のDVD(廃盤)は
スクイーズ・ビスタサイズでの収録だったようですが、
本ブルーレイは(おそらく撮影時の)スタンダードサイズで収録されています。
そのため画面上下の情報量はブルーレイの方が多いですが、
その反面、ワイドテレビでは左右に黒帯が出ます。
この辺りは好みが分かれる部分だと思います。
本編のクオリティに関しては総じてまあまあといったところでしょうか。
・字幕について
日本語字幕は角ゴシック体で、一部に2人分のセリフが
ダッシュを用いて同時に表示される部分があります。
また、残念だがら誤植も少々見られます。
ユニバーサル=StudioCanalレーベルのソフトにはよくあることなので、
この点は覚悟しておいた方がいいと思います。
翻訳は良好です(翻訳者クレジットなし)。
なお多言語仕様のディスクですが、英語字幕は収録されていません。
・特典について
特典映像は非常に充実しています。
以下の特典の名称は内容をわかりやすくするために、ディスク収録のものとは若干変えています。
「テリー・ギリアム(映画監督)によるイントロダクション」(SD・3分・字幕付き)
…本作のファンだというギリアムが『マダムと泥棒』の魅力を語ります。
「フィリップ・ケンプ(映画研究家)による本編音声解説」(字幕付き)
…映画研究家が舞台裏情報や映画の分析を語る、聞き応えあるトラックです。
「ドキュメンタリー“フォーエバー・イーリング”」(SD・59分・字幕付き)
…本作を生み出した英国の名門イーリング・スタジオの歴史を関係者らが語る、
長編ドキュメンタリー。ナレーターはダニエル・デイ=ルイス。映画ファン必見の内容です。
「アラン・スコット(脚本家・プロデューサー) インタビュー」(SD・10分・字幕付き)
「テレンス・デイヴィース(映画監督) インタビュー」(SD・14分・字幕付き)
「ロナルド・ハーウッド(脚本家) インタビュー」(SD・7分・字幕付き)
…アレクサンダー・マッケンドリック監督と親交のあった映画関係者らへのインタビュー集。
「『マダムと泥棒』の修復」(HD・6分・字幕付き)
…ニューマスターを制作するにあたって、キズの除去や色調修復を行った過程を
テキストと、修復前後の映像の比較で紹介。
「予告編」(HD・字幕なし)
…高画質での収録がうれしいオリジナル劇場予告編。
・総評
画質には正直に言って古さを感じてしまいますが、作品の面白さは古びていませんし、
国内盤のDVDが廃盤でプレミア価格がつきなかなか観ることができなかったこと、
多くの興味深い特典が収録されている事を鑑みれば、
このブルーレイはコレクションする価値ある商品たり得ていると思います。オススメです。