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マタギ 矛盾なき労働と食文化
 
 

マタギ 矛盾なき労働と食文化 [単行本(ソフトカバー)]

田中康弘
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,575 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

秋田・阿仁地区に住む現役マタギたちの
猟や生活風景を撮影したカメラマンの16年の記録。

マタギのアイデンティティーは山と共に暮らす生活スタイルにある。
彼らは熊やウサギ、川魚、茸など、山にある様々な恵みをいただいて命をつなぐ。

しかし時代が変化し、マタギは消えつつある。

そんなマタギの今を写真に捉えることをライフワークとしたカメラマンが贈るフォトエッセイ。

著者からのコメント

マタギは何故熊を撃つのか?
食べるためである。

マタギは何故熊を食べるのか?
生きるためである。

雪深い北東北の山中がマタギ発祥の地。
住むに不便極まりないと思われがちな山里。

しかしこの地は江戸時代の飢饉にも餓死者を出さなかった。
それは何故か?

マタギ、山の民の知恵があったから。
深い広葉樹の森から自由に食べ物を取り出せたから。

何もかもを世界中から持ってくるグローバルな経済社会の対局がマタギの暮らしだった。

閉じた空間は小さな地球そのものである。
だからマタギは地域を守った。
それが自分達を守る事につながるから。

本書では古のマタギは出てこない。
今現在息をしているマタギ達の記録である。

熊を追い、撃ち、解体して食べる。
それは単に肉を得る行為ではない。

マタギの共同体を維持するために必要な儀式である。
それがあって厳しい自然環境の中で生き抜く結束が生まれる。

集団が維持できてこそ様々な技術も伝承される。
山菜、キノコ、多様な川魚の捕り方。

生きる力、知恵を守り伝えてこそ地域は生き残れるのだ。
熊やウサギを食べるのは何もカロリーの為だけではなかった。

マタギは今消えようとしている。
マタギの里からマタギが消える日はそう遠くない。


登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 175ページ
  • 出版社: エイ出版社 (2009/3/25)
  • ISBN-10: 4777913120
  • ISBN-13: 978-4777913121
  • 発売日: 2009/3/25
  • 商品の寸法: 21 x 15 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
28 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 旅人
形式:単行本(ソフトカバー)
今までマタギに関する本は何冊か読んできました。
ただ、それはあくまでも文章から読み取った自分がイメージしたままの世界でした。「何とか本当のマタギの狩りの様子を写真で見てみたい」と、以前からずっと思っていました。
その思いを叶えてくれたのがこの本です。
この本の魅力は、何と言っても著者の田中氏が狩りや山歩きに関して、初心者の目線に立って記していることです。
また、それに伴う鮮明な写真です。
初心者の目線に立っているが故に、狩りの緊迫した状況や呼吸、山歩きの大変さ、そしてマタギの超人的な体力が実際にその場に居るように伝わってきました。
また、狩りだけでなく夏の岩魚釣り、秋の茸狩り、冬の川でのジャガク(川魚漁)など、日常のマタギを知ることもできました。
ただ、マタギの様々なことが分かったと同時に印象的だったのが、西根稔氏が遺した言葉です。
「あと20年もすれば、熊狩りをできる者がいなくなる」
これまで何代も続いてきた伝統がもう無くなる危機にある。
今まで何百年と続いてきた狩猟という文化が、ここ数年の間で不要のものになりつつある、ということが分かりとても悲しく感じました。
今の世の中は本当に超高速で流れているのだと実感します。
そして、「かつて日本人が普通のように暮らしてきた文化をこれで最後にはしたくはない、一人でも多くの方に読んで頂き、このすばらしい文化・技術を過去のものにはしてはいけない」と痛感させてくれた良書でした。
このレビューは参考になりましたか?
15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By macddr
形式:単行本(ソフトカバー)
伝説の狩人マタギのルポとして、まじめに、気負いなく、真摯に綴られた本です。さまざまな意味で踊り場にいる我々が読まなければならない本であり、見なければいけない写真です。
このレビューは参考になりましたか?
20 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本(ソフトカバー)
「マタギ」っていうと、「菅笠被った孤高の老人と巨大熊の死闘」的な、
メルヴィルの白鯨みたいな絵を連想してしまうが、
ここにいるのは、「フツーに今を生きてる、等身大のマタギ」。
大層らしい講釈垂れる人は一人もなく、読んでいて気持ちがいい。
それでいて、自然に対する彼らの畏敬の念、愛がひしひしと伝わってくるのは、
マタギたちと、阿仁の自然を温かく記録する写真のお陰のようだ。

山にいるマタギたちの写真が、どれも素晴らしい。
山に生きる人間が、自然の中でその気配をまったく消せることが、
それを伝えることが、写真にできていることが、
素直に理解でき、また感動できる。

マタギは消えていく運命にあるのかもしれないが、
その生き方が我々に教えてくれるものは、
決してなくしたくない、そう思わせてくれる良書だ。
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シンプルで誠実なつくりの本です
現代のマタギの生活・文化が分かりやすく過不足なくまとまっており、写真も多くて読み応えがありました。... 続きを読む
投稿日: 22か月前 投稿者: うみへび
ツキノワグマの解体写真は白眉
本書に掲載されたツキノワグマの解体写真は白眉である。
文章よりもなによりも、マタギが熊を大切に扱っていることを
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投稿日: 2010/1/4 投稿者: cryptomeria
すでに学術書でしょう。
マタギ 田中康弘 '竢o版 2009-12-06

田中氏(1959−)が秋田の阿仁に通いつめて写し、綴ったマタギの世界。... 続きを読む
投稿日: 2009/12/6 投稿者: dream4ever
生活者としてのマタギに興味を持った
今までのマタギ本は雪の中で伝説の大熊と決闘する話ばかりで現実味が薄かった。
これを読んで我々と同じ生活者なのだと実感した。... 続きを読む
投稿日: 2009/11/10 投稿者: 浩美
スバラシイ労作
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マタギ最後の姿 ?
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