どこまで、作り込むことができるのか?
モビルスーツを模型で表現する際のある種の回答といえるかもしれません。
月刊で発売されるホビー誌の作例とは、かけられる時間もコストも違うであろうし、
そのこだわりが、見ていて伝わる作品が載っていると思います。
当然、ホビー誌の中には平均を超えたすごい作品が掲載されることもありますし、
この本のなかにも、そのこだわりが伝わらない作品もありますが。
しかし、表紙にもなっているZZは一見の価値ありだということは言えます。
架空の存在であるMSだからこそ、リアルな嘘を折り混ぜて作らないとおもちゃになってしまう。
だからこうやって見せる、という方法論の提示としては見事の一言。
ガンプラを素組するだけで満足の人が見ても、しょうがない本かもしれません。
プラモデルを改造して作る人、グラフィックや、3DCG等で作る人にはよい参考書になるように思えます。
しかし、お台場の18mガンダムのリアルとはそのベクトルを異にしています。
例えばお台場ガンダムにはこの本で否定しているバンダイエッジがある。
お台場ガンダム、以前以後で変わるであろう「模型表現」の
変わる前のある種の到達点の一つといえるかもしれません。
マスターピースZZとあわせてみると、模型の見せ方という部分でも参考になる部分があると思います。
どうせなら、撮影やCG処理の仕方までこの本で解説してくれればよかったと思います。