毎日新聞社のWaiWai事件を知ったとき、その内容のおぞましさと日本人への激しい悪意に驚いたのですが、それと共にどうして他のメディアや知識人はこれほどの事件を黙殺するのかと不思議に思いました。よほどそれに触れることが怖ろしい、あるいは不利益となるということなのでしょうか?
日頃偉そうに正義を振り回すマスメディアや言論人が沈黙している中で、このような本を出版する著者に敬意を抱きます。
この本では捏造や偏向の秘匿(報道が偏向していることを秘匿し、あたかも中立のように装う)が蔓延し、自浄能力が無いかについてその思想的背景等からではなく、マスメディアの利権システムを分析することでその腐敗の真因に迫っています。このようなコンセプトの本というのはあまり例がないのではないでしょうか?
著者の他の本にも見られる特徴ですが、第三者が検証可能な証跡を明示した上で、冷徹で明瞭な論理により分析していて非常に説得力があります。
マスコミに関心のある方のみでなく、日本の将来に少しでも関心のある方に是非手にして頂きたい労作です。