スターバックスの店舗数は、1992年からの14年間で165から1万1000超に増加している。
株価は、公開当初の価格から、実に6400%もの上昇を果たしたという。
この躍進めざましいスターバックスは、一体どのようなノウハウを用いて
ここまでの成長を果たしてきたのだろうか?
本書では、元スターバックス・マーケティング担当者が、
内部の視点からその「成功のノウハウ」を明かしている。
語られる軸は、「ブランディング」「顧客サービス」「人材育成」の3本。
とりわけブランディングでは、そのマーケティング戦略が非常に興味深かった。
改めて考えてみると、私たちはスターバックスのTVCMを見たり、
クーポンを貰ったりしたことはないはずだし、
事実スターバックスはそのような戦略は用いていないという。
そのような中、スターバックスがいかにして今のブランドイメージを
形成してきたのかを、本書はつまびらかに紹介している。
顧客を大切にするという基本を突き詰めたスタンスに、
なるほどなと納得させられることも多かった。
また、本書には、スターバックスの社内プレゼンで社員が語った言葉など、
さまざまなスローガンも掲載されている。
さらに、内容のキーポイントが項ごとにまとめられているため、
あとからさっと見返して大枠を復習することもやりやすい。
文章自体も非常にすっきりとして読みやすいため、題材の面白さもあいまって、
大学生や新入社員など、ビジネス書を読みなれていない人にも
オススメの一点である。
店内の雰囲気や商品写真についての解説もあるので、スターバックスでコーヒーを飲みながら
本書を読めば、より一層楽しめること請け合いだ。