坂本真綾、最新マキシはCLAMP原作NHK-BSアニメ『こばと』OPテーマ。
CLAMPと真綾というと「プラチナ」などを思い返すが、あの時の
初々しさはそのままに、確実に歳を重ねているなと感じる彼女も
来年は既に30歳... 奇しくもc/w収録Liveで16歳当時の楽曲である
「ポケットを空にして」などがあるのも、なかなか感慨深い。
(晴れて30にして日本武道館ライブかぁ...)
その「マジックナンバー」は彼女らしい飾らない真っ直ぐさが眩しい。
ただただ、その真っ直ぐさを前面に押し出した歌詞といい、全力で
駆け出す若干見切り発車みたいな勢いさえも、とても愛しく感じられる。
それは奇しくも、同Live音源で披露している「カザミドリ」のしっとりした歌声、
そしてその充実した満足感を感じる透明感あふれる歌い上げの素晴らしさとは
また違い、今度は10数年前に戻ったかのような、あの日のままの無邪気な
彼女らしさが滲み出る「ポケット〜」などもオーディエンスとの掛け合い含め、
非常に味わい深い。様々な紆余曲折を経てここに辿り着いた、本マキシは
そんな彼女の一種のミラクルな存在表明のような感じもする。きっと
いつでも、どんな時でも彼女は彼女。そんなひたむきな全力疾走の輝き。
ひとつの到達点『少年アリス』があり、そして昨年の『かぜよみ』で
ようやく本来の自分らしさを取り戻した。いや、もしかしたら気付けた...?
c/w02の「Private Sky」などの肩の力の抜けた軽快なドラムナンバー
ですら、そういった経緯を経た上での彼女の自分らしいフットワークの
力強さを感じさえする。そう、確実に彼女は彼女の道を築いているのだ。
菅野版、坂本真綾の「光あれ」そして「カザミドリ」へ...
その一つの気づき。本マキシにさりげなく収められたLive音源の
意味は、次のステップへ向けて確かな足取りを刻む彼女の姿を如実に今、
象(かたど)ろうとしているのかもしれない。けれど幾つになっても
「堂々と初々しい」やはりいつまでも、そんな彼女でいて欲しい。