「マシカク・ロック」渡辺カナ著
殆どの人は、この作者の名前を聞いても、まだ知らない人が多いと思う。いや!! もう既に知っているかも知れない。
ただまだ日本全国まで轟いているとは言えない、この新人漫画家、渡辺カナを送りしだした集英社「別冊マーガレッド」の作品を見て驚愕した!
絵はまだまだこれから発展途上ではあるが(決して下手ではない!!)、ストーリー、コマの空間、間、何よりもその卓越したストーリー感性はベテランの域に達していると言っても言いすぎではないくらいに面白かった。何だろう〜自分が若かりし頃にタイムスリップしてしまったようなこの感覚! これこそが少女マンガの王道、そして世界観なのだと強く感じた作品である。
最近の新人の作品に多い、これでもかこれでもかというくらいの、髪の毛ツンツンのペンテクニックを駆使したかのような、衒いは此処にはない。
いや、そんな事よりも、ある意味ストーリーの面白さや柔軟さに意識が注がれているように感じる作品に好感が持てるのである。
短期連載と短編3篇からなるこの単行本は買って損はないと自信をもってお薦めします!
この新人らしからぬ才能に星5つは決して過大評価ではないと気付く筈である。 頑張れ!! 渡辺カナ!!