1998年9月15日NHK総合にて放映された秀作TVドラマ。
(喜劇王チャールズ・チャップリンと4番目の妻との間
に生れた8人兄弟の長女)ジェラルディン・チャップリンが
マザー・テレサを演じています。
詳しい製作現場は分かりませんが、インドのカルカッタ・スラム地区
の再現映像としては、スラム地区住民も含め
かなりリアル感があります(*俳優以外でも本物のスラム地区住民
の方々が含まれているのかもしれません)。
物語の舞台は、(英国からの独立を目前に控えていた)
社会不安と混乱&暴動が渦巻く1946年のインド・カルカッタ。
(それ以前の、ガンジーの反英闘争のドキュメンタリー映像に始まり)
(ロレト修道女会)聖マリア学院で上流階級の子女に地理を教える
(学院長でもある)シスター・テレサの姿から始まります。
しかし、(現状の生き方に日頃から疑問を感じていた)テレサは、
汽車に乗ろうとしていた際に(一人の物乞いの言動から)
「最も貧しい人の間で働くように」という神の啓示を受け、
修道院を出てスラム地区での活動を決意する。
カトリック教会の上層部は、彼女の活動に対する理解&認可を
容易に認めなかったり、(ヒンドゥー教徒が大半を占める)
スラム地区の人々が(改宗目的の疑念から)彼女の活動を
容易に受け付けなかったり 等 当初は困難を極めたが、
彼女の一途な活動がそれらインドに根付く因習&差別、宗教観を
超越し、スラム地区の人々も徐々に理解を示すようになる。
1948年、ようやくローマ教皇からの修道院外居住の特別許可が得られ、
更には1950年、修道会(「神の愛の宣教者会」)設立の許可を得た。
そして、1979年、ノーベル平和賞の授賞式でのスピーチが
クライマックス。
受賞者のための晩餐会を断ったり、授賞賞金6000ドル
受け取ったとき「このお金でいくつのパンが買えますか」
といって、常にスラム地区住民への還元を念頭に置いていた
シーンも彼女のポリシーを如実に現している。
マザー・テレサの半生を描いた作品ですが、インド現代史
の一部を知る上でも必見の作品だと思います。