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マザー・テレサ あふれる愛 (講談社文庫)
 
 

マザー・テレサ あふれる愛 (講談社文庫) [文庫]

沖 守弘
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

「貧しい人にふれる時、わたしたちは、実際にキリストのお身体にふれているのです。」カルカッタのイスラムの、貧しい人のなかのさらにもっとも貧しい人のためにつかえると誓願して36年――。ノーベル平和賞に輝く20世紀の聖女の素顔と活動を、密着取材による写真と文とで、あますところなく伝える。

内容(「BOOK」データベースより)

インドの貧しい人びとのために生涯をささげたマザー・テレサ。ノーベル平和賞の授賞式で記者から「世界平和のためにわたしたちができることは?」と聞かれ、「いますぐ家に帰って、家族を大切にしてください。」とこたえたマザーは、実行力とユーモアにあふれた人でした。マザーのもとでいきいきと働くシスターたちのようすもまじえながら、78枚の写真とともに、その活動をたどります。小学中級から。 --このテキストは、 ペーパーバック 版に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 255ページ
  • 出版社: 講談社 (1984/06)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061832727
  • ISBN-13: 978-4061832725
  • 発売日: 1984/06
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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31 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
写真家の著者がマザーテレサと過ごした記録書と言えば良いのだろうか、

マザーの毎日の生活や生涯が綴られている。

マザーがどのように孤児の家を設立したのか、死を待つ人の家を設立したのか、ハンセン病患者のために村を作ったのか、その経緯も記されている。

途中にはインドカルカッタの普段目にする事のないような写真もあり、

思わず身を引いてしまう、日本の豊かな生活に慣れすぎてしまっている私は「これが人間の生活なのか?」と別世界のように程遠く感じてしまった。

本文中には、マザーテレサを細かく描写してあり、その人間性やバイタリティ溢れる女性のパワー、いつでも前向きな姿勢、一緒の時間を過ごして人ならでは書物で、そのあふれる愛は本を通じても十分伝わってくる。

「私は私に出来るわずかの事を選んだだけ」

数々の偉業を成し遂げたマザー、その愛に心が揺さぶられるたような気がして涙が止まりませんでした。
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88 人中、85人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
この本は、マザーがノーベル平和賞をとるよりずっと前から、
マザーの活動を日本に伝えようとしていた報道カメラマンの方が
書かれた本です。
著者が最初は「スクープ」を求めてマザーに近づいたのに、
その献身的な活動に接しているうちにマザーを心から敬愛し、
自身の気持ちも撮る写真も変化していく描写も興味深いです。

私自身は今でもインドについては、
ちょっと逃げ腰になってしまうようなイメージがありますし、
キリスト教とか無償の愛みたいなものを
心から受け入れることは出来ません。
それでも、この本の中のマザーは、
自分の計画を実現するためのお金を作るために
現実的でユニークな企画を考えたり
(ローマ法王にもらった高級車を売ったり、
スチュワーデスになろうとしたり)、
外国の首相にちくりと皮肉を言ったり、
非常に人間臭く、そして温かく、高名な宗教者にありがちな、
「有難すぎて近寄りがたい感じ」があまりありません。

インドにも、キリスト教にも、ボランティアにも興味がなくても、
一人の素晴らしい女性の評伝として読む価値のある本だと思います。

このレビューは参考になりましたか?
83 人中、80人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By naomin
形式:単行本
正直、マザー・テレサは好きではなかった。『彼女のやろうとしていることは、外科手術が必要な患者に包帯を巻いているだけ』という指摘もあったが、それは、彼女が主導する修道会は、政治への不干渉を旨とすること、つまり貧困をなくすための社会改革には積極的でないため、根本の解決にはなっていないということだから。

 彼女自身それを認め、「私たちのしていることは大海の一滴にすぎない」と語っていた。

 そして何より、米ハーバート大学での講演で『中絶は殺人だ』と言い切ってしまうところに嫌悪感があった。やはり激しいブーイングを浴びたらしい、中絶にもさまざまな事情があり、中絶を肯定する人は生まれる前の胎児より母となるかならないかの女性の人権を重んじていること、望まぬべくして母になる人間の立場をあまりにも考えていないように見えたから。

 ただ、偏見と無知は紙一重。活動そのものをよく知らずにそう考え続けるのもどうかと思ってこの本を手にとって読んでみた。そして、明らかな視野の違いというものを感じた。

 これを読んだことによって、「マザー・テレサはやはり偉大だ」と言うわけではない。彼女自身、自分はソーシャルワーカーでない、英雄視されるのは迷惑だと繰り返し述べているから。

 この本によって理解できたのは、マザーテレサは人間の立場や事情に対して出来る役割がそれぞれ違うことなどを誰よりも理解していて、時には冗談も言う、意外にユーモラスなおばあちゃんだったということ。

ボランティアに参加せず写真ばかり取る著者が冗談めかしに「あなたも手伝ったら」と他のシスターにからかわれる時、

「だからそれを伝える人が必要になる、オキは必要なことをやっているのよ」

と彼をかばってあげたり、日本人の援助が少ないけれどボランティアも増えた、と著者が彼女に報告すると、

「裕福な人は冷たいのではなく、貧しい人の苦しみを知らないだけよ」

と客観的に述べていた。

 また、ボランティアで、食べ物をあげるより一緒に遊んであげることを喜ぶ子供たちの話、結婚して孤児を養子としてとろうとするよりもたまに遊んであげるほうがいい、という話をするところもあった。ボランティアというとつい援助、と思いがちだが、正しくは人々の生活に身を投じて自分も一緒に成長することではないかと思う。

 中絶に関してやや無神経に見えたのは、インドの貧民事情から最下層の生活を支えていると…盲目だったり体に欠陥があることから日常的にレイプされて二人も三人もの子供を抱えなおかつ生活に困っていながらもけなげに生きている人々が決して珍しくない環境にいるからだということがわかった。彼女にしてみれば、先進国で政府のシステムで少なくとも飢える人はない人間が、望まぬ母として子供を育てるという事実は「気の毒」の範囲に入らないのかもしれない・・・。

 あまりにも違う世界すぎて共感する、とまではいかないが、他人に必要とされる人間の計り知れないエネルギーというものを知った。

 とにかく、何か批判したいと思ったら、それに関する知識をもっと身につけなければダメだな、ということ。この一冊で少なくとも悪口を言う気は全くなくなった・・・。

 そして、この本を読む前からこの人の言葉で一番好きなのはこれ。

「愛は行動で表すものです」
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