数年前に読んだ本なのですが、私に、マザーグースの面白さを教えてくれた一冊です。マザーグースの歴史や唄と意味の紹介、英語文化におけるマザーグースの占める位置などが、読みやすく書かれている、とても良い本です。
また、本書は、日本の英語教育・研究でマザーグースが盲点になっている問題点を指摘しています。英語圏ではマザーグースは深く根付いており、マザーグースが元になっている表現が出てくることはよくあることなので、元になっているマザーグースを知らないようでは、英語理解や英文学鑑賞などで、大きなマイナスとして作用するのではないかと著者の平野氏は危惧しています。
本書が出版されたのは1972年ですから、35年後の現在はこの本に書かれているように、盲点だということはないのかもしれませんが、ただ、ある程度年齢のいった人間が英語を学習するとき、マザーグースが童謡ということで、見過ごされてしまいがちなのは、今もよくあることのような気がします。私自身、数年前まで、完全に見過ごしていたのですが、(とても月並みな表現ですが)この本を読んで目から鱗が落ちました。