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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
力作!,
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レビュー対象商品: マザーズ (単行本)
850枚を一気に読ませる。ラストに向かって次第に文章は熱を帯びてゆき、作者が憑かれたようにキーボードをたたき続ける姿が浮かんでくるようだ。 登場人物に憑依されたイタコのようである。 同じ保育園に子供を通わせる3人の母親。 涼子は勤め人を夫に持つ平凡な主婦。子供は0歳児で、育児ノイローゼになる。 五月は売れっ子のモデル。夫と不仲で不倫をしている。 ユカは作家。作者の自画像を色濃く投影させている。夫と別居中で、薬中である。 3人の母親の孤独と苦悩が、それぞれ一人称で順繰りに語られていく。育児の日常を虚飾なしに描きながら、物語は三人三様のカタストロフィへと進んでいく。 しかし最後は、それぞれがぎりぎりのところで、破局の一歩手前で軟着陸する。予定調和的な、いささか安易なエンディングという印象があるのは、最後に来て3人の女と関わる男たちが急に物わかりのいい人間になってしまうせいもある。しかしそれが物語の大きな瑕疵にはなっていない。 読んでいる間、昨年の秋(2011年)に見た園子温監督の「恋の罪」が頭の中で幾度かオーバーラップした。 女性というのは、新しい生命を産み育む母なる大地であると同時に、赤子を引き裂き森を疾走するバッカスの神女の狂おしい破壊性をも持ち合わせている。理不尽で過剰なものをマグマのように内に秘めているのである。性のダブルスタンダード、母性という幻想は、本当はこうした女の部分を封じ込めるための人間の知恵なのかもしれない。 作者が意識上作品に込めたものとは直接関係ないのだろうが、そうした視点でもこの作品は十分読みごたえがある。 余談だが、この作者の薄化粧のときの屈託ない笑顔は、お若いころの瀬戸内寂聴さんに似ている。
15 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
まさに現代小説・・,
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レビュー対象商品: マザーズ (単行本)
普段は現代作家の本は読まず古典ばかり読んでいるのですが、新聞の書評にあまりにも多く取り上げられ子育て中なので今読むべきでは?と思い読みました。まだ夢みている出産前の方が読むと怖くなるかもしれませんが 赤ちゃんのいる生活の現実はこうです。 一番小さい子供を育てている涼子の精神状態は どの育児書より忠実に書かれていると思います。 細切れ睡眠でボロボロの精神肉体で、泣き止まない子供を1人きりの家で何とかしなければ・・というのは実際に体験したことのない男性には完全には理解は出来ないと思いますが 第一子を奥様が出産される前の男性には是非読んで欲しいです。 不倫・虐待・ドラックに逃げる・・という設定は小説なので仕方ないと思いますが、1人で追い詰められ逃げ場もなく何とか乗り切っている方は多いと思います。 この作者のどぎつい性描写、グロテスクな表現はちょっと閉口しますが・・ まさに現在の核家族でのたった一人で行う育児の現状が書かれていると思います。
47 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
文庫本になってからでもいいかも・・・,
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レビュー対象商品: マザーズ (単行本)
私自身も子育ての経験が大変だったことがあり、興味を持ちました。内容は、確かに実際子育てをした人にしかわからない描写がたくさん あり、とてもリアルです。ただ小説としては・・・この筆者による 「蛇にピアス」のレビューでも多くの方が書かれていましたが、 金原さんは文章が下手です。なんというか、下品な感じがします。 失礼かもしれませんが女子高生の書いた携帯小説のようです。 文章力がないせいか、グロテスクな内容がさらに際立って しまい、読後、なんともいえない不快感に襲われました。 単行本の値段を考えると、お金損した感じがします・・・ ちょっと興味があるかも、という人は文庫本になってからでも いいと思いました。
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