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12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
勉強にもなります,
By 磨 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: マグマ (単行本)
真山氏の作品を読んだのは「ハゲタカ」に次いで2作目でした。
原油の高騰やとりわけアジアで見られる原発新設の動きといった 国際エネルギー問題に、日本国内での外資系投資ファンドによる 事業再生、政治家、電力会社等業界の思惑を絡め、「ハゲタカ」同様、 わが国が現実に直面している問題や今後考えるべき課題を浮き彫り しています。 ビジネスの現場や人間関係について、より微細な描写があってもと 思われる向きもあるかもしれませんが、ビジネス小説としては ほどよい加減のように私は思います。 次作も楽しみです。
16 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
力作,
By
レビュー対象商品: マグマ (単行本)
このまま行くと数十年後には枯渇してしまうという原油、石油に代わるエネルギーとして最も有望視され、年々比率が高まっていく原子力発電。
しかしそれは諸刃の剣である。 この小説はファンドという世界に生きてきた女性が、地熱発電の会社を任される事から始まる、彼女同様、地熱というものに全く知識がなかった私だが、彼女と共に地熱エネルギーに関する知識を学ぶ事ができた、それと同時に話題にファンドとはどういうものでどういう世界なのかの一端を知ることもできた。 小説の構成もよくできているし、多様な登場人物もよく描けている。これだけ登場人物が多いとどこかでつじつまが合わなくなったり人物の性格や役割の一貫性がなくなってしまう事が多いのだが、そこもきちんとしている。又、ぼかしてしまった謎が尻切れとんぼになっていなくて本当に小説として読み応えがある。そしてこういった小説に蛇足のように着いてくる恋愛譚がなかったのが何より現実的である。 確かに現実とはかなり離れているだとうという設定ではあるしかし、小説として非常に面白く一気に読んでしまった。あらゆる意味で一流のエンターテイメント作品だと思う。
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
今後の地熱発電の拡大は確実になった,
By 吉川良輔 (東京都文京区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: マグマ (単行本)
結構前に出版された当時に読んだが、東北地方太平洋沖地震に伴う福島第一原発の混乱の最中ふと思い出した。
原子力発電に絡む利権構造等が描かれ、個々の発電容量が劣りそして設置に向けた調整が難しい地熱発電について描かれた小説。 福島の事故を受けて、今後取られる方策は、1.更なる省エネ技術の開発による消費量減少、2.継続的な節電の実施、3.(太陽光、太陽熱、風力、水力、地熱)自然エネルギーによる発電の増加、4.引き続き原子力発電の重用、5.火力発電に依存、等が考えられるが、1.と3.は技術的に短期的には困難、2.は経済の観点から持続困難、4.は国民感情から困難ということで結局はまず5.を選ばざるを得ないのだろう。 しかし誰しもが思うように、ただでさえ原油の価格が上昇を続ける中で、その道もかなり険しいものになるだろう。本書の内容にて(そしてあとがきで著者より)示された地熱発電が自然エネルギーの中では最も可能性が高いように感じる(24時間安定的に出力可能という点で原子力発電代替になり得る点で)。 著者は著書「ベイジン」にても中国の原発事故に関するテーマを扱っており、残念ながら先見の明があった。杞憂に終わって欲しかったが、、、。
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