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5つ星のうち 5.0
アイルランドから, 2004/5/7
レビュー対象商品: マグダレンの祈り [DVD] (DVD)
この映画は、英語のタイトルが「The Magdalene Sisters」といい、ヴェニチア・フィルムフェスティバルで最優秀作品に選ばれた。舞台は1960年代、カトリック教会の厳格な倫理観が根強く残るアイルランドで、こういう題材を扱っているというだけでもとても貴重な作品といえる。主人公となる三人の若い女性は、それぞれ違った理由から、性的に「罪深き者」とされ、本人達の意志に逆らって、この施設の新入生となる。法律を破った訳ではないが、罪人(つみびと)として、口数を減らし、日々の過酷な労働を通して罪を償わなければならないという生活は、現代の日本人にとってはもちろん、キリスト教国の多くの若者にとっても別世界のように映るであろう。実話を元に製作されたということだが、つい40年前のことである。場面によっては、社会問題になるのではないかと思えるようなショッキングな出来ごとも映し出されている。社会の日の当たらない部分をとても真摯に扱い、こういう真面目なヨーロッパ映画が世に出てきて最優秀賞を取るというのは、今の時代へ投げかけた、それなりのメッセージ性があるからだと思える。社会派の方のみでなく、さまざまな広い立場の方々がご覧になれればと思います。
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5つ星のうち 5.0
目をそむけてはいけない現実, 2004/6/27
レビュー対象商品: マグダレンの祈り [DVD] (DVD)
本の方を先に読んでいたのですが、DVDとは全く違う内容でした。
本は実際にそこで働いていた看護婦さんが、素朴なだけにリアリティーのある文章でそこに起こった出来事を書いていただけに、最初、映画を見た時にはドラマティックにしすぎなのでは?と思ってしまいました。
ですが、その内容というのは特典映像にも納められている3人の女性が実際に体験したことをもとに作られていたのです。
現代で自由に生きている私にとって、こんなことが起こっていいの?という衝撃が強かったのですが、アイルランドではつい最近までこのような修道院が運営されていたのです・・・。
実際に何が起こっていたのか全くわからない程、性的に無知であった少女たちが、理由もわからず修道院に押し込められ、虐待のような状況で何年も生活を
していかなければならなかったのは、なぜなのでしょう。
これが事実であるということと、そこにいた女性たちが今も心に傷を負って生活をしているということ、そういうことから同じ女性として目をそらしてはいけないと感じました。
エピソードの元となった実在の女性たちが出演されているドキュメンタリーも特典としてついています。そこに出るということはどれだけの勇気を必要としたことでしょう。その重みをかみ締めてみていただきたいと思います。
特典映像だけでも見る価値が高いと思います。
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5つ星のうち 4.0
知っておいたほうがいい内容, 2005/8/14
By カスタマー
レビュー対象商品: マグダレンの祈り [DVD] (DVD)
ですが最初はレンタルでいいと思います。暗いですし、気分が重くなります。
賞をとったほどなので内容は保証できます。いつでも観たいかといえば疑問です。
三人の女性が主人公ですが、この映画は脇役のほうが強烈です。
主人公達は、現代なら不当収容もいいところで、感覚もごく一般的で感情移入しやすい。
弟が迎えに来た時に見せる怒りなど、その通りだと画面に言いたくなるほど。
しかしこの映画には一生出て来ないで終わる仲間がいます。さらに修道院の女院長。
偽善にみちたすました口調。妙に目が黒々しておちょぼ口。
優しい雰囲気すら感じさせるのですが、悪魔祓いをする霊媒師が狂ったごとくやることは残酷。
外面はいいのに、裏側でドメスティックバイオレンスをする教師や家族などを体験したことのある人は、
観れば苦く感じるでしょう。信者を世間から隔離する宗教団体にも似ています。N刑務所では
囚人の虐待がニュースになりました。
映画は過去にあった施設のことですが、現代にも通じる。
「あらゆる施設に内部公開する義務を与えよ」とこの映画を見るといいたくなります。