(入門者の視点から)
近年絶版で古書価も高騰しており幻の書だったが、やっと最近価格がこなれてきたので入手できた。まさに「こういう本が読みたかった」という感じ。
「教科書」ではなく、上級マクロへの登山の「ガイドブック」的な本であり、マンキュー、二神=堀などを読み終えた後に、「現代マクロ経済学講義」や斎藤「新しいマクロ経済学」に進む前に、最新のマクロ経済学の全貌を捉えたうえで、理解するために何をどう装備していけばいいか、見通しがパッと開けてくる。
DPやRBCなどで高度な数式も出てくるが、背景の説明は丁寧に行われているため抵抗感なく読み進められるし、飛ばし読みも可能だろう。(詳細やシステマチックな理解は「教科書」で行えばいいだろう)
マクロ経済学自体、WINDOWSと同様で、本書発行当時から余計な枝は増えても、根幹部分は大して進歩していないので、現在でもガイドブックとしては有用だろう。(開発者にとっては進歩なんだろうが、ユーザーにとっては重たく使いづらく解りにくくなるだけで進歩のあとが「見えない」)未だに本書のようなコンセプトで匹敵できるような本は今も現れていない。(最新テキストのWICKENSも本書の焼き直しのようにも見える)
参考文献や現実のデータを入れ替えてのバージョンアップ再刊を熱望する。