好評を博したマクロ経済学のナビゲーター第2版、経済学の入門書であ
る。最先端の政策論議についても語りながら、対話形式で進んでいく。
卑近な話題を用いて経済学の妙味を説明しているところが魅力である。
経済学の教科書は一冊で足りるということは決してない。マクロ経済学
ならば他に二、三冊程度用意して、それぞれの教科書のわからないとこ
ろを比較参照しながら読み進めていくというのが効率的な理解に必要である。
ただまったくのど素人が読み始めるというのならば、基本事項に忠実に
日本語で簡潔に説明した吉川洋、マクロ経済学、岩波書店、もしくは
分量が多くなるが必ず理解できる平易な文章で書かれた洋書邦訳版のサ
ミュエルソン、マンキュー、スティグリッツ等を読むとよいだろう。
難解といわれる経済学的な思考を、簡潔に身近な例と対話形式で説明し
ており、他書では物足りない場合に本書を買ってその経済学的な思考の簡潔
な表現に驚くというのが、本書の魅力を実感するのにもっとも良い方法
であろう。