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マクロ経営学から見た太平洋戦争 (PHP新書)
 
 

マクロ経営学から見た太平洋戦争 (PHP新書) [新書]

森本 忠夫
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

GNP比に対して約一三倍、石油生産量は七二一倍の米国に対して、総力戦を挑んだ大日本帝国の指導者たち。彼らはあの戦争にいかなる幻影を見たのか。泥沼化する中国大陸、自壊する陸海軍、「統率の外道」としての特攻。すべては国家経営の原則をわきまえない無謀な賭けだった。当時、海軍の一航空隊員であったエコノミストが、戦時中の日米経済格差を生産力、輸送力、開発力などから徹底的に比較検証。矛盾に満ちた狂気の歴史を再照射する。日本はなぜ敗れたのか。戦後六十年の節目に改めて問い直す渾身の大作。

内容(「MARC」データベースより)

GNP比約13倍、石油生産量は721倍の米国に対し総力戦を挑んだ大日本帝国。すべては国家経営の原則をわきまえない無謀な賭けだった。戦時中の日米経済格差を徹底的に比較検証。戦史と経営学を合体させた稀代の実証分析。

登録情報

  • 新書: 428ページ
  • 出版社: PHP研究所 (2005/08)
  • ISBN-10: 4569645305
  • ISBN-13: 978-4569645308
  • 発売日: 2005/08
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 531,743位 (本のベストセラーを見る)
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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
20世紀の超大国アメリカとの「太平洋戦争」を、基礎工業力の圧倒的差異、ロジスティックス思想の欠如などから読み解き、勝てる可能性のない戦争に踏み切った当時の国家指導者の無謀を批判する。中国戦線、とりわけ対ソ準備で満州に貼り付けた戦力が敗戦の前年に至るまでまったく<死に駒>となっていた事実など、興味深い指摘は多い。ただ、筆者の文体には、あまりにも虚飾が多い。漢文教養を示したくなるのか、いたずらに大袈裟な形容詞を使うため、かえって史実のみで読者を説得する深みを失ってしまっている。さらに、書籍としての構成上、同じ論旨をこれでもかこれでもかと繰り返すため、必要以上の分量となってしまった感が強い。その意味では、「物書きとして素人」の労作である。
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 若村さき トップ500レビュアー
形式:新書
太平洋戦争における日本の戦争指導の愚劣さ無能さを、読んでいてつらくなるほど、これでもかこれでもか、とばかり、指摘しています。硫黄島での将兵の奮闘を「ファナティック」と評しているのはあまりにも冷たいと思いますが、総じて、具体的な数字を列挙しているので、説得力は十分にあると思います。20年以上も前(ソ連崩壊以前)の本なので、ノモンハン事件の再評価など、部分的な見直しは必要でしょうが、戦争を論ずる際の前提として踏まえなければならない重要参考文献であることには間違いないでしょう。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 宣長さん トップ50レビュアー
形式:新書
 原書は文藝春秋刊『魔性の歴史』(後文春文庫、光人社文庫)の再々版。新書化に当たり副題を書名としている。昨今の新書の乱発で『金融行政の敗因』西村吉正(文春新書)のような素人でも組まないような行間余白の体裁となった中身は良書であるはずの手抜き新書が目立ってきたが、本書も体裁上読み辛くユーズドで買う方がいいかもしれない。
 さて、マクロ経営学とあるが、先の大戦の敗因分析を激烈な言葉で表現している。例えば、「悪魔の駅伝競走」、「中国という強烈な北方の磁場に吸引されていた」、「自らの手で自らの足に重い鎖をはめながら恐るべき巨人(米国)と戦った」、「中国は帝国主義列強の利権をめぐる闘鶏場」、「太平洋の海底を墓場とする地獄の消耗戦」・・・等々。数字を上げただけではぴんと来ない、よく理解できない事象をこれほど簡潔で巧みな表現で説明して初めて、呆然とさせられる他ない事どもを初めて的確に理解できるということではないだろうか。
 対中関係を改善せねばならない状況で軸足を南に移さぬ儘尊大にも対中要求のみに固執した陸軍、物資確保の商船・護衛船の配分計画を欠いたまま戦艦主義に奔って自滅した海軍、その陸海軍の単なる横暴と軋轢。空は空で標準化による品質管理も徹底せず量産もままならぬまま続けられた奇襲戦法。
 平和な現代には辛辣に聞こえる著者の冷厳な言葉には、あたかもこうすれば日本にも勝ち目はあったかもしれないという含意があるようにみえるかもしれないが、そんな愚劣な軍人指導者達が勝利を勝ち取る可能性もあったということの方が、私にはむしろ空恐ろしいことのように思える。
 戦争という非常事態は始まり、そして必ず終わる。しかし、その有限に違いない多くの悲惨の数々は戦争以前に既に始まっていたと考えるべきだろう。
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