まるでやまとのバルキリーシリーズを意識したかのようなフラップトップボックスで、外見だけを見れば小さいながらも精密感があり、プロポーションも悪くないですが、バンダイが今までガンダムを中心としてプラモデルや超合金、HCMPro、ロボット魂といったブランドで培ってきた造型、関節、材質等の技術が全く活かされておらず、まるでUFOキャッチャーのプライズ景品のような特徴のない安易なつくりに終始してしまっていて、アクションフィギュアとしては完全に方向性を見失ってしまっている商品だと思います。3形態それぞれにプロポーションを重視した専用のパーツを用いて、差し替えることによりどの形態でも見栄えのするポーズを取らせることが出来るというコンセプトは、確かにこのサイズでバルキリーを表現する方法としては悪くないのですが、バラバラにする部分はとりあえずボールジョイントにしておけば可動も両立できるだろう、的な安っぽい設計と、何よりも致命的なパーツの精度の悪さが相まって、可動範囲は狭くパーツ同士の合いも悪く不安定、貧弱でヘタり易い関節、完全変形するよりも複雑な変形と、先が思いやられるような完成度です。耐久性に対する何のケアもされていないボールジョイントと硬いヒンジ→穴の差し替えパーツ群は常に破損の危険性を伴っていますし、1回変形させただけで保持力を失ってブラブラになります。肩にあたる部分の差し替えパーツと散りつけ穴が特に精度が悪く、バトロイド時には左肩上がりになり(ブリスターの凹みからその状態なので、個体差ではないと思います)、ファイター時には機体部分と一体化しない上に強引に脚の付け根でロックするにも拘らずベクタードノズル(足先)が綺麗に同じ高さで揃いません。主翼とその基部、膝から下、コクピット後ろ等、差し替えしなくても変形する部分は金属シャフトを使用していて耐久性があり、造型もしっかりしているので、クォリティのバラつきが非常に残念です。