遅ればせながら、初めて「マクベス」を読んだ。実に面白い。
魔女にそそのかされたというか、暗示を賭けられた武将マクベスの国王追放劇。終始自分の行動に右往左往するマクベス本人とは対照的にマクベス夫人の落ち着いた態度が、実に興味深い。いやはや、いつの時代も女性は怖ろしい。
マクベスは魔女の暗示にかかったということだが、当時のヨーロッパでは魔女はその存在が信じられていたようだ。国王の地位を奪ってからも、マクベスは彼女らにアドヴァイスを聞きに行く。
巻末に訳者木下順二氏の「公開講座」をもとにした解説が載っているが、これが秀逸。作品の時代背景、翻訳上の裏話なども載っていてなかなかいい。
シェイクスピア劇の翻訳は、訳者によって実に様々な翻訳があり、好みが分かれると思うが、本書はとても読みやすいと思う。本書から始めて、他のモノと読み比べてみるのもいいのではないだろうか。
英語の勉強にもなる。シェイクスピア英語は、現代英語の文法でも読みこなせるのだ。