ブログやツイッターを通して,社会とどのようなネットワークを形成していくかということを「マキコミ」と名付け,その具体的な例を紹介している本。著者は,ブログやツイッターを長く継続している方々で,そういう人達から学ぶことがあるだろうと思い,本書を購入した。本書を読んでみてわかることは,著者達が,ブログやツイッターを継続することにより,他では得られないネットワークを形成し,さらには生活スタイルまでもが変わってしまったという経験を通して,改めてブログやツイッターが社会を大きく変化させていることが実感できる。また,それは今現在も継続して起こっていることだと実感できる。
私がこの本を読んで,学んだことは,まず「グーグルドキュメントのフォーム機能」である。グーグルドキュメントは,文書やスプレッドシートはよく使っているのだが,フォームは何を目的に使ったらよいのかわからなかった。だから,その使用目的がわかってよかった。また,「ブログを通じてお客さんと付き合うメガネ店「インスパイラル」」の中で,「電話などで問い合わせがあった場合,その回答をブログに書くのだそうです。もちろん質問したお客さんの個人名などは出しませんが,一つ問い合わせがあったということは,他にも同じことを気にしているお客さんがいるはずだ,と考えるからです。またブログを使うことで,電話では不可能な,写真を使った説明もできます。」と書いてあった。この部分には,なるほどと私自身感心し,すぐに実践しようと思った。
以上のように,この本を読んでためになる部分はあったのだが,改めて私が思ったのは,「何のためにネットワークを構築するのか」ということである。ブログやツイッターなど,最近ではネットワークを構築するためのツールというものがたくさんある。人間というのは,集団を形成することで安心する傾向があるようで,とにかく群れたがる。だから,ブログでもツイッターでも,やたらアクセス数を気にしたり,フォロワーを増やしたがる人がいる。しかし,私に言わせれば。それは手段と目的が逆転している。まずは,自分がどういう人間で,何を目的として生きているのかということを,自分自身が明確に認識していなければ,そもそもネットワークを形成する意味などないだろう。ただ単に集団を形成することで安心を手に入れることを目的としているのならば,それは単なる「暇つぶし」と一緒で,テレビゲームをやっていることとなんら変わらない。あるいは,自己の虚栄心を満たしたいだけならば,むしろ社会にとって害悪である。私は,もちろんブログやツイッターを否定するつもりは毛頭ない。しかし,使い方によっては,世の中を変えるほどのパワーがあるだろうし,あるいは単なる「暇つぶし」の道具にもなりうる。結局は,それをどのような人が使うかによるのである。ブログやツイッターは,あくまでも手段であり,それを目的とすることに何の意味もない。まずは,自分ありきなのだということを,しっかりと認識すべきだと感じた。ブログやツイッターに,使われるような人間は,むしろ周囲にではなく,自分自身に目を向けるべきだろう。