恥ずかしながら15年来の座右の書。
誤解を恐れずに一言で言えば「リーダーシップと群集心理」について書かれた本です。現実を冷徹な視線で直視した上で淡々と書かれています。
マキアヴェッリの名前をご存知ない方でも「目的のためには手段を選ばず」という言葉は知ってるでしょう。本当の意味は違っていて「祖国の存亡がかかっているような場合は、いかなる手段もその目的にとって有効ならば正当化される」というのが彼の言葉なのですが、権謀術数を容認したりラジカルでストレートな表現が多いからなのか、数々の誤解を受けてしまったようです。そういう事から彼の著作はキリスト教圏で禁書になった歴史もあります。マキアヴェッリの著作「君主論」や「政略論」「戦争論」は大著でどうも読むのメンドクサイ・・という方でも、日本が誇る才媛、塩野七生がそれらから普遍的なエッセンスを抜粋した平易で薄い本なのでお奨めです。16世紀のフィレンツェに生きた一外交官の言葉ですが未だに生生しい。特にリーダーシップを発揮しなくてはならない立場にいらっしゃる方などはマスト本だと思います。噂で聞いたのですが、世界一孤独な職業であるアメリカの大統領、ホワイトハウスの本棚にはマキアヴェッリの全著作があるそうです。読めばきっとその理由もわかると思います。