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銀行外勤の男が、ふと訪れた家。家の中に入ってしまったが最後、家の男に「わが国に不法侵入したスパイだ」と捕獲される。
銀行員は、なだめすかして脱出を試みるのだが彼の体にはすでに痺れ薬がまわっていて…、という、本当に怖い話。
自虐的でもあるこの手の話は、筒井康隆氏によくみられるものだが、ここまで鬼気迫る狂気を表した作品は、星氏には意外と稀有である。
22ページと、いつものショートショートより幾分長めなこの作品は、今まで彼が抑え気味にマイルドに表現していた狂気と不条理ユーモアが、余すところ無く描写され、突出している。
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