撮影は長年のコンビであるクリストファー・ドイルではないようですが、ネオンやカフェバーの店内といった場面の色調が、スタイリッシュというかカーワイ監督らしい。
ところどころで入る、どこか淋しい荒涼とした大地の風景や、空の遠景映像。店での乱闘シーンを監視カメラの目で撮るとか、アップ画面の多用、テロップ使用もカーウァイ印ですね。(笑)
使われる音楽も、ノラ・ジョーンズ自身の「ザ・ストーリー」は当然ながら、ライ・クーダーの曲が沁みるように使われていたし、「花様年華」で使った「夢二のテーマ」がハーモニカ・ヴァージョンで本作でも使われていました。また、エンドタイトル曲のキャット・パワーの「ザ・グレイテスト」もとても印象的でした。
ところで、このキャット・パワーって、ショーン・マーシャルという女性シンガーソングライターの芸名で、ラストでジュード・ロウの元恋人役で登場したのがショーン・マーシャル本人とのことです!!
ふたりが数日だけ知り合った冒頭部分から、1年後に再び会ってお互いを本当に好きになるには時間が必要だったということなのかな。チラシやポスターになっている、あの不自然な位置でのキスシーンが、やっぱりとっても印象的だしカッコイイ。
さて、どうでもいいことですが、彼女の名前はエリザベスなのだけど、行く先々の職場(ダイナーやバー)で付けている名札が、リズ、ベス、ベティ、と違うんですね。どれもElizabethの愛称なんですが、これはわざと変えていたのかな。