いいです。
プレヴィンがピアノを弾いた「マイ・フェア・レディ」というと、
ドラムスのシェリー・マンがメインの56年に出た歴史的大ヒット版が
あって、「今さら」と仰せの方も多いでしょう。でも、この64年の
プレヴィンがメインのアルバムも、決して後塵を拝してません。
特に、56年版に入っていない“The Rain In Spain”が、最高。
ミュージカル本篇では、韻を踏む英語でお勉強というコミカルな場面に
相応しく、にぎやかで楽しい曲だった。ところが、このアルバムでの同曲の
アレンジはなんとも甘く、抒情的。これ1曲聴くだけでも「買い」。
もちろん56年版と同じ曲も入っている。
“I Could Have Danced All Night ”
“On The Street Where You Live”
“With A Little Bit Of Luck ”
“I've Grown Accustomed To Her Face ”
“Wouldn't It Be Loverly ”
“Get Me To The Church On Time”
以上6曲。
56年版は全8曲、このアルバムは全10曲だから、かなりの比率でかぶる。
でも、どれも(どちらも)素晴らしい。当たり前です。どれも、超有名曲。
自分の好みでは、当アルバムのベストは“Wouldn't It Be Loverly ”。
また、“Get Me To The Church On Time”は、当アルバムでは最後を
締めくくるが、56年版はご存じのようにオープニング曲。
シェリー・マンの美味しいところ取りもあって、これは56年版に軍配か。
蛇足ながら……。
56年版はブロードウェイでの大ヒットがらみ、
64年の当アルバムは、同年の映画化がらみ。
また、56年版は、ジャズジャケ史上でもセンスの良さで大傑作でしょうが、
当アルバムは、左上の画像で一目瞭然。
なんと主演女優と名編曲者(で演奏者)の貴重なツーショット!
……当時35歳で同い年のお二人の、輝かしい表情!!