1977年に、ジャクリーン・ハンバートが、J・ジャスミン名で発表したアルバムです。
J・ジャスミンのリード・ヴォーカル、デイヴィッド・ローゼンブームのピアノ伴奏、という基本スタイルに、
味付け的に使われるエレクトロニクスと、ヴァイオリン、トランペット、他のユニークな楽器に、バックアップ
ヴォーカルが加わる、といった編成のヴォーカル曲。幻想的なトランペットと、シンプルなキーボードとベルの、
対比的な音が、深遠さをかもしだすインストルメンタル曲。歌へのガイドのような、環境音を背景にファンキー
な演奏を聴かせる、インストルメンタル曲の(この曲はヴォーカル曲とのセット)全10曲(ボーナス・トラック1曲)
が収められています。
しゃれたスリーヴデザイン(裏ジャケは「月下(繊月)の麗人」等が上品にレイアウトされ、プライヴェートなアルバム
であることを自身の言葉で伝えています)ブックレットに収められている、1925年から1934年にかけて撮影された、
7枚のおさない少女からイメージされる、ノスタルジックな既視感のある音楽は、どこか、1930年代ブロードウェイ
ミュージカル・プレイや銀幕の雨のクラシック・オペラの雰囲気をもった、プライヴェート歌曲集。
そういったおもむきも感じさせて、セピアローズの劇場世界を、J・ジャスミンが『マイ・ニュー・ミュージック』として、
新しい感性で再生するように、“センチメンタルな夢のかけら”を謳う。甘酸っぱい香りの素敵なアルバムです。