仕事上の必要があって、マインドマップ本を10冊ほどあたってみた中の一冊。
練習帳、ということで、直接記入できるようになっているのが特色。
しかし見開き1ページに書かせるので、実際に本に書き込もうとすると書きづらい。それよりなにより、芯を外してしまっているように感じる。たとえば、民話からマインドマップを作るという例(p50)があるが、マインドマップというよりも、単なる階層形式の分類になっていて、これなら何も放射状にかかなくても、リスト形式で十分である。
また自己分析やキャリアプランの作例もそうだが、絵柄として実に味気ない。本自体が二色刷りで色がないということもあるのかもしれないが、たとえばウィリアム・リードの『マインドマップ・ノート術』p126の自己紹介の作例と比べると、雲泥の差である。
脳の記憶、発想には時間軸もなければ因果関係もない。言語による分類も論理もない。まず脈絡のない自由連想が最初にあって、その上に論理や時間や因果や分類を構築している。マインドマップは、その最初の自由連想をそのままノートする方法である。しかし本書は言語による整理術としてマインドマップを扱っている。芯を外している、と感じるのはここである。
創始者トニー・ブザン氏の『ザ・マインドマップ』と、ブザン公認トレーナー、ウィリアム・リード氏の『マインドマップ・ノート術』を読んでおけば、本書は特に必要ない。