マインドフルネス認知療法(MBCT)はうつの再発予防に開発された心理療法であるが、現在では不安障害などへも適用範囲が拡がっていると聞く。
本書は第4章までがMBCT開発の経緯とMBCTの理論的背景、第5章から第13章は8セッションからなるプログラムの具体的内容、第14章はMBCTのエビデンスに関する記述という構成になっているが、巻末の菅村氏による補遺と、監訳者によるあとがきも大変参考になる。
翻訳も優れており、あっという間に読めてしまい、「MBCTについてもっと知りたい!」という気持ちにさせられる。
ただ、本書に書かれているエクササイズを実際にやってみなければ、本当にMBCTを理解したということはならないだろう。
MBCTに関して、(元)患者さんだけでなく、臨床に携わる者も、まずは体験してみなければ何も始まらないであろうし、何も語れないのではないだろうか。
その意味で、読むだけで終わらせることはもったいない。実践してこそ価値の出る書物である。