TUTUデラックス・エディションで、改めてTUTUリリースの頃のマイルスのライヴの凄さ・かっこよさを思い知らされたが、本DVDで視聴できるマイルス・バンドのライヴも素晴しい。
87年7月ミュンヘン、フィル・ハーモニック・ホールでのライヴで、演奏曲は上の曲目リストに記載のとおり。1曲目のメドレーはOne phone call / Street scenes / That’s what happened。TUTUの曲だけでなく、ユア・アンダー・アレストとデコイの曲も演奏される。マイルスは前かがみの姿勢でトランペットを吹きつつ、ステージを動き回り、時折シンセサイザーの鍵盤を触る。そのマイルスを支えるのは、ケニー・ギャレット:サックス、フォーリー:ギター、アダム・ホルツマンとボビー・アーヴィング:キーボード、ミノ・シネル:パーカッション、リッキー・ウェルマン:ドラム。中でもフォーリーの参加が威力を発揮している。
マイルスのインタビュー30分では、興味深い発言が聴ける。巨匠は寝そべって軽く1枚絵を描きながらも、真面目に受け答えしている。あの声だから英語は聞きづらく、日本盤を求める価値ありだ。
その他、マイルスが描いた絵を紹介し、ドイツの画家の絵を批評する姿を捉えたドキュメンタリーもある。ここで執拗に質問する記者に最後に返すマイルスの皮肉がとても彼らしい。