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マイマイ新子 (新潮文庫)
 
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マイマイ新子 (新潮文庫) [文庫]

高樹 のぶ子
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

主人公は9歳の女の子・新子。ときは高度経済成長直前の昭和30年。テレビ電話も冷蔵庫もまだまだ普及していないけれど、どこまでも豊かだった時代に、多感な少女・新子がまきおこす冒険。大人から子供まで楽しめる、著者新境地の物語。クロワッサン好評連載の単行本化。(ほとんどの漢字にルビ付き) --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

新子は九歳。気持がざわざわすると、額の真上のつむじ(マイマイ)が立ち上がる。社会が未来への希望に満ちていた昭和三十年、空想好きでお転婆の新子は、友達と一緒にどこまでも野原を駆けていく。毎日が終わらない冒険だ。けれどもきらめく少女の世界の向こうから、もっと複雑な大人の世界が囁きかけてきて…。誰もが成長期に感じる幸福と不安とを瑞々しく描く、鮮度100%の物語。

登録情報

  • 文庫: 345ページ
  • 出版社: 新潮社 (2009/3/28)
  • ISBN-10: 4101024227
  • ISBN-13: 978-4101024226
  • 発売日: 2009/3/28
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 308,085位 (本のベストセラーを見る)
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24 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
“マイマイ”って、あれのこと?と思って手にしました。私の故郷でもこう言っていたので、違和感がないのですが、マイマイとはつむじのこと。どんなマイマイかというと、アンテナのような・・・とだけいっておきましょう。
 昭和30年、9歳の新子の目を通して見た世界が語られていきます。美しい麦畑の風景、戦争の影をひきずった大人、こっそり見た映画、学校の先生、年中行事等々が、みずみずしい感性と言葉で描かれています。昭和30年代の空気を吸って育った私には、記憶の片鱗が重なるところも多く、面白く読みました。子供と大人の世界がくっきりと別れていた時代。しつけも世間体も、口やかましい大人がたくさんいた。地主と小作の立場なども、水面下で厳然としてあった。
 そんななかで、新子とおじいちゃんの小太郎のやりとりが、心温まるものでした。二人だけの秘密のハンモックを作ったり、“千年の川”の由来や、大陸で匪賊と戦った話をしてくれたり、新子と小太郎はまったくいいコンビです。新子はおじいちゃんからはそうしたゆったりとした愛情を受け、遠い大学で先生をしている父の東介からは、「なんでも自分の目で確かめる」ことの大切さを教えられます。正義感の強さから、新子は“確かめる”こと優先で、大人に怒られるようなことも、いっぱいしでかしてしまうのですが。
 高樹さん自身の「日本版『赤毛のアン』を書きたい」という思いが、のびのびと物語のなかで躍動していて、気持ちよく読むことができました。カバーのイラストの場面は、第4章にありますよ。
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By mfhty トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
 雑誌クロワッサンに連載されていた作品であり、全340ページに26の短いエピソードが連なっている。

 舞台は「もはや戦後ではない」といわれた昭和30年、山口県防府市。主人公は、頭に2つの「つむじ」(マイマイ)のある小学3年生の女の子。あとがきによれば、主人公の新子は「9歳の私自身であると同時に多くの日本人でもある」とのこと。

 物語は春に始まり、次の春で終わる。元気がよく、感性の豊かな新子が、さまざまに、感じ、考え、行動したことをいきいきとした筆致で書いている。
 私が特に感心したのは、新子がどの場面でも自分で考え一所懸命に生きていること。そして、戦争の名残や様々な大人の事情(ネタばらしになるので具体的には書きません)によって、1年のうちにずいぶん成長していくさまが書かれている。どのエピソードも、安易な納得や結論はなく、「ああ、そういえば、あの頃は、毎日がわからないことや納得のいかないことばかりだったなあ」と思い起こさせる。

 戦後のまだ折り目正しい礼節のあった時代であり、新子の周りの大人や子供たちも、ちゃんとしっかりと生きている。私は、登場人物のそれぞれに共感しつつ読んだ。
 ひさしぶりに、後味のよい、しみじみと共感できる本を読んだという感じがする。私のような年代だけでなく、多くの若い人にも読んで欲しい本である。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
自分の生涯でもっとも輝ける時代は小学校の六年間だと思っている
だって、昭和三十年代、東京五輪が開催されるまでの
豊穣が詰まった時を過ごせたから。
確かにノスタルジーを味わいたいといえばそうですが
その時代を知っている人間が描いてくれた
風や木や季節の香りを体で覚えてる私には
本当に子供時代に一瞬で戻ったようで
読み終わった後、なんとなく泣けてきてしまいました。
昭和三十年代のありのままを伝える
愛する「サザエさん」とアニメ「となりのトトロ」
そこにもう一冊「マイマイ新子」が加わって
タイムマシンが手に入れた気分です。
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