スピルバーグ本人が監修したというブルーレイ。
これがまたすこぶる高画質に“変貌”している。
フィルムグレインを活かしつつ彩度を落とし、
さらに「銀残し」を使うという特殊な映像ゆえ、
SD映像のDVDでの再現はかなり厳しかった。
登場人物は全員、病人のような青白い顔をしているし
シーンによっては映像の粗さだけが目立ち、
黒く潰れ気味のDVD画質は正直いただけなかった。
当時はそれがスピルバーグの意図した映像なんだと思い
我慢していたが、今回のBDでは全く違っている!
人物の顔色は“肌色”に戻っているし、
全体的に色調がブルーグレイ色がかっていたDVDに対し、
BDでは要所要所にきちんと“色”があったことが一目瞭然。
DVDと顕著に違いが出てたのは、
ジョンがハイネマン博士と植物栽培室で会話をする場面(CH11)。
DVDでは濁った青緑の色合いで、その上ノイズの粗さも目立ち、
観るに堪えられないシーンだったが、
BDはそのノイズを大幅に軽減。
HDの解像度も手伝い、植物の葉や花、枝がより緻密になり
色数も増え、驚くほどクリアーになっている。
ちなみにDVDに“オマケ吹き替え”として入ってた
須賀貴匡&水樹奈々バージョンの日本語版は未収録。
ま、タレント吹き替えごときにBDのデータを使うのは
もったいないんで、省いて正解。
低画質のDVD「マイノリティ・リポート」は凡作だが
スピルバーグの監修によって極上の仕様で甦ったBDで
「マイノリティ・リポート」は傑作になった。