トム・クルーズ主演、スピルバーグ監督による映画化原作の表題作ほか、シュワルツェネッガー主演の映画『トータル・リコール』の原作「追憶売ります」など全7篇を収録。
著者であるフィリップ・K・ディックは、アシモフ、クラーク、ハインラインなどと並び称されるSF界の鬼才。彼の原作による映画『ブレードランナー』(原作名『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』)が彼の死の直後に公開されてから、今でも熱狂的なファンが多い。人気の秘密は読者を知らず知らずのうちに物語の中に引きずり込んでしまう、彼独特のストーリー展開の妙にあるといえるだろう。(石井和人)
登録情報
|
「ジェイムズ・P・クロウ」はロボット管理社会への風刺作品と言ったところで、ジュウブナイルなどに向きそうな話だ。
「水蜘蛛計画」は「SFマニアがSFマニアに贈るクリスマスプレゼント」とでも言いたくなる楽しい作品。ディックが、こういう感じのSFファンだとは思わなかったので、意外な感じもする。
「世界を我が手に」「安定社会」「火星潜入」はモチーフとなるガラス玉が共通しているが、これが非常に魅力的な発想だ。これはディックのオリジナルなのだろうか? なお「安定社会」は事実上の処女作と言われているが、すでにディックの作風ができあがっているのがよく分かる。
「追憶売ります」は結末の入れ子状の物語構成が、ややありがちだとは言え、映画のラストシーンには向く作品だと改めて思える。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|