アマチュアの棋譜を題材に、中盤での攻めがテーマです。厚みを利用して相手の石を包囲してしまう、スケールの大きい碁を目指す方にはピッタリでしょう。反面、序盤から地を稼ぎ、生死を掛けた戦いを好む方には、馴染めないかも知れません。
本書で提唱する攻めの4つのポイントは「弱い石から動く」「直接攻めない」「分断することが大切」「石の形を崩す・整える」です。決して強硬に闘わないのが、武宮"自然流"です。攻めの4つのポイントを、豊富な41図のテーマ図で説明しています。また、形成判断は石の強弱と石の方向で一貫して説明されているのが簡明で嬉しいです。着手を決める考え方の手順のフローチャートもありますので、序盤が終わり石が近づいてくると着手に悩む方は必読かもしれませんね。日本棋院3級の私にも興味深く読めましたので、読者の対象は上級〜初段程度でしょう。
「布石は勉強したけど、中盤は力がないと苦しいなぁ...」なんてボヤいている方、一度でいいからノビノビと気持ち良く攻めませんか?