あまりにも若すぎた彼の突然死…しかし今回のことがなければ、きっと一生彼の音楽に触れることはなかったように思います。ファンではなかったはずの自分が10回も映画館に足を運んだくらいにいい作品でした。通常はあまり劇場で見かけないシニア年代の人々が、友人・夫婦同士、または単独で皆こぞって観に来ていたことに不思議な感動を覚えました。人種や民族を超え、そしてこれからも年代や時代を超え、彼の音楽や功績は残っていくだろうと実感しました。最終日には観客から拍手が起こり、驚きました。…このような経験をしたのはきっと生れて初めてだと思います。
この映画からは、彼の仕事に対する情熱が画面から全身全霊で伝わってきます。知らず知らずのうちに鳥肌が立ち、涙がこぼれてしまった観客は私だけではないはずです。頂点を極めながらも傲慢にならず、一途に仕事に取り組む謙虚さと人に対する尊敬と思いやりの心、社会問題に対する意識の高さは、観ているものに何か大切なものを教えてくれるはずです。本来、人間があるべき姿なのではないかと思います。これはただの映画ではなく、素晴らしい人間としてのあり方を教えてくれる教本のようなドキュメンタリー映画です。…いつしか学校の教材として使われるかもしれませんネ。
世界中のすべての人に観てもらいたいと心の底から思います。