お小遣いに余裕があったら、買っておいてもいいんじゃない?という、ある意味マニアックなDVD。
まずいつものゴージャスなマイケルPVを見る調子で再生すると、そのチープ感に脱力します。ナレーションがせっかくのクリス・ぺプラーなのに、地味な広報ビデオのような編集。なおかつ、他のレビューでも指摘されているとおり、ナレーションの内容と映像がちぐはぐで、結果的に不正確な説明になっているところも散見されます。タイミングを逃すまいと急いで作ったんだな、という感じ。
でも、「ファンが家庭用ビデオで撮影した貴重な映像」も入っているというだけあって、とにかく多種多様な映像がかき集められています。その利点は、今まで見てきた雑誌の写真の背景がわかるところ。たとえば、ソニーへの抗議としてモトーラの顔に悪魔のいたずら書きをしたパネルを持った写真。ゴシップ記事だとあたかもマイケルがわざわざ作ったように見せているのですが、このDVDの映像を見たらファンの子が手渡ししたのを、ファンとの連帯のしるしとして掲げていたのですね。まあ、これも断片的な映像からの解釈ではありますが、それなりの発見があります。
もしかしたら、アメリカではおなじみだったりユーチューブで流れていたりする映像なのかもしれません。でも、とりあえずDVDで手元に置いておくと、スクラップブック的には使えそうです。ただし、映像の出典に関する情報がないので限界はありますが。とはいえ、マイケルの美しい表情、特に病気の子どもたちとふれあう姿などを目にすることもできて胸がきゅんとなります。