全編、中判モノクロで撮影された写真集です。
フランス、ロシアに日本の風景の写真もあります。
モノクロゆえか、構図や被写体はとてもシンプルに構成されていて、水墨画に通じるものを感じました。
それでいて、粒子の細かいピントのきちんと合った写真は見ていてとても気持ちがいいです。
自分でも撮れるかなと思ってしまいますが、夜間に超長時間露光を行い、まるで昼間の写真に見せるなど技術的にも作家さんの個性が表れていて、誰にでも撮影できるものではないと思いました。
しかし、無意識のうちに似たようなシンプルな写真を自分でも写していたので、どこかでこの作家さんの写真を、もしくは影響を受けた方の写真を見ていたのだなと、ちょっと不思議な気持ちにさせられます。
北海道の通称ケンナの樹が切り倒されてしまったことは、とても残念なことでした。