最近のFPSのような洗練された演出や、映画的なストーリー進行とは無縁で、かと言って「Fallout3」のように各地を気ままに転々としながら、ロードムービー宜しく物語が展開するわけでもありません。
ストーリーやクエストの類でイベントシーンがあるものは少なく、概要が表示されるだけで、登場する人々は一癖も二癖もある印象深い面々ですが、個々の絡みや深みはあまりありません。
息もつかせぬ展開で急き立てられる様に進行することはなく、宝箱の中身に一喜一憂し、拾った武器をじっくり見比べ、何も無い荒野で体力を回復するまで一服したら、再び出発、といったテンポがメインです。
反面、クエストこなしながらキャラクターを育て、強い武器を手に入れ、荒野のさらに奥地へと進んでいくシンプルな構造は、クラシカルではありますが牽引力があります。
装備品は外見も性能もバリエーション豊かで、キャラクターの育成要素とあいまって、単純なループでありながらも、程よいテンポで新たな要素が導入されるため中毒性があります。
4人のキャラクターがそれぞれ持つ固有のスキルを、幾ばくかの支払えば取り直しできるのも、この手のゲームにはうれしい仕様です。
ただ、そういったこのゲームのすばらしい特徴を削ぐ要素と感じられるものがいくつかあります。
一つはアイテム倉庫の不在。
スキルリセットに合わせて複数のコンセプトのキャラクターを運用したい場合など、所持品欄だけでは狭く感じられることが多いです。ダウンロードコンテンツで追加される予定のようですが、残念ながら本編にはありません。
ファストトラベルなどのテレポート機能が中盤までロックされているのも残念です。
クエストの帰りなどで、行きがけに倒した雑魚が同じ場所に再び出ることがよくあり、序盤の貧弱な装備では手間取ることもあって面倒に感じました。
マルチでの協力プレイはそれほど戦略性を求めるではありませんが、この手のマルチの楽しさはやはり鉄板級です。
問題を挙げるとすれば、ドロップアイテムは早い者勝ちなので、公平性を求める人や、気後れする人にとってはストレスとなるかも知れません。