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マイクロソフト戦記―世界標準の作られ方 (新潮新書)
 
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マイクロソフト戦記―世界標準の作られ方 (新潮新書) [新書]

トム佐藤
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

炸裂する癇癪、飛び交う怒号、喧嘩腰のビジネス―一九八〇年代後半から九〇年代初頭、IT業界のグローバルスタンダードをめぐって歴史的な戦いがあった。破綻したマイクロソフトとアスキーの共同戦線、撤退してゆくPCメーカーとソフトメーカー、次々現われる新規格…幾多の難局を乗りこえ、ウィンドウズは爆発的に普及した。ヨーロッパと日本で最前線にいた著者が、自身の体験とともにその理由を解き明かす。

カバーの折り返し

炸裂する癇癪、飛び交う怒号、喧嘩腰のビジネス----1980年代後半から90年代初頭、IT業界のグローバルスタンダードをめぐって歴史的な戦いがあった。破綻したマイクロソフトとアスキーの共同戦線、撤退してゆくPCメーカーとソフトメーカー、次々現われる新規格......幾多の難局を乗りこえ、ウィンドウズは爆発的に普及した。ヨーロッパと日本で最前線にいた著者が、自身の体験とともにその理由を解き明かす。

登録情報

  • 新書: 254ページ
  • 出版社: 新潮社 (2009/01)
  • ISBN-10: 4106102986
  • ISBN-13: 978-4106102981
  • 発売日: 2009/01
  • 商品の寸法: 17 x 11 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 171,282位 (本のベストセラーを見る)
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5つ星のうち 5.0 MSXフリークなら読め, 2010/4/25
レビュー対象商品: マイクロソフト戦記―世界標準の作られ方 (新潮新書) (新書)
MSX普及の為に主にヨーロッパ地区で活躍したトム・佐藤氏の自叙伝です。MSX普及の為に最前線で働いた氏の活躍には非常に興味をひき、おもしろかったです。MSXが失敗した後はウィンドウズ普及の為に日本で働くわけですが、パソコンの歴史書として一読をお勧めします。オランダ語、スペイン語、ポルトガル語、ハングルなんかに翻訳しても売れる書籍です。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 西和彦アスキー元社長の部分は面白かったです, 2010/1/13
レビュー対象商品: マイクロソフト戦記―世界標準の作られ方 (新潮新書) (新書)
タイトルは物々しいのですが、つまりは著者のマイクロソフトでの略歴というか、
著者が在籍していた1990年までのマイクロソフトの略歴というか・・・

あまりにも流れが足早すぎて、しかも時系列が度々ジャンプしていて、
面白くないことはなかったのですが、肩透かしな内容でした。
"戦記"というからにはもっとドロドロした企業戦争の描写を期待していたのですが・・・

WindowsがどうやってデスクトップOSのデファクトスタンダードの座に着いたか、
というのも、最後にチョロッと、

・コアとなるテクノロジーの所有
・業界ネットワークを把握
・テクノロジーの波を理解

と、まとめられている。
後味がなさ過ぎる・・・

ここでキーになるのが、サブタイトルの「作られ方」という言葉。
そう、「作り方」ではなく「作られ方」なのです。

著者も書いていますが、デファクトスタンダードになるには、
「作られ方」という受動的な言葉のとおり、「運」が必要みたいです。

「運」か・・・

でも、MSX関連の西和彦アスキー元社長の部分は面白かったです。
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8 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 デファクトスタンダード実現の現場にいた著者による貴重な体験記, 2009/2/28
レビュー対象商品: マイクロソフト戦記―世界標準の作られ方 (新潮新書) (新書)
デファクトスタンダードを実現する現場に居合わせる機会なんてめったに無いことである。その貴重な体験記。
まず、がつがつした体育会系でもない、粘着気質でもない、また、抜け目の無い油断ならないエリート・ビジネスマンという感じでもない、どこか憎めないトム佐藤さんの人柄に惹かれる。中学生の頃からイギリスに住み、ロンドン大学で天文学を学んだという。そういうおおらかさというのだろうか、読んでいてくすっと笑わせられてしまうような楽しい雰囲気が文章から滲み出ているような気がする。
で、そもそもデファクトスタンダードを生み育てるためにはどうすればよいのか?トム佐藤さんは言う。
まずは、「核となるテクノロジー」を持ち、かつ、オープン化すること。核となるものがなければデファクトスタンダードになりようがない。そして、それを独り占めするのではなく、オープン化して利益の分け前を広く提供すること。これは、功利主義を唱えた哲学者であるベンサムの主張する「最大多数の最大幸福」の思想にもつながるのだとトム佐藤さんは言う。ちなみに、トム佐藤さんが出たロンドン大学は、オックスフォードやケンブリッジのように貴族階級かつ英国国教会信徒しか入学を許されない大学とは異なり、「宗教や階級、人種に関係なく、平等に教育を受けられる大学」という建学の精神の元に設立され、現代の大学のスタンダードとなっているのだとか。そして、ベンサムがその建学の精神に影響を与えているのだという。このあたりの話の展開が実に上手で興味をひかれる。
次が、ネットワークを正確に把握することで、オセロのドミノ倒しのように、圧倒的シェア獲得を狙うこと。ここでは、「ボース・アインシュタイン凝縮」を比喩として提示していて、さすがは大学で天文学・物理学を学んだだけのことはある、と知的な面でもちょっと感心してしまった。「ボース・アインシュタイン凝縮」がどういうものなのかを物理学的には理解できないんだけどね、この本を読んでも。
さて、デファクト・スタンダードを生み出す秘訣は以上なのであるが、もちろんこれらを心がければ誰もがデファクトスタンダードを築くことが出来るわけではない。これらはあくまでも必要条件であり、十分条件が別に必要だろう。トム佐藤さんは明記していないが、たぶん、いろいろな意味での「運」が十分条件になるのではないだろうか、と私は考えている。
私は1980年代後半、マイクロソフトとIBMが共同してOS/2を作っていた頃にIT業界に入っていたので、個人的な経験としても当時の懐かしい内容が多々出てきて面白かった。最終的にWindowsに重心を移しデファクトスタンダードとして育て上げたマイクロソフトに対し、OS/2をデファクトスタンダードに出来ずにPC向けOSから撤退してしまったIBM。そのIBMも、その後、囲い込み戦略からオープン戦略に転換して会社としては息を吹き返している。そして後にはマイクロソフトの方が独占禁止法で訴えられたり、GoogleにIT業界の王座を脅かされたりしているこの現実。世の中は巡りめぐっているのだろうか?
と、平家物語の諸行無常を思いつつ、本を閉じたのである。
IT業界は競争が厳しいのだ。やれやれ。
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