マイケル・マンは「コラテラル」以降、どうやら撮影をビデオ撮りしているらしく、映像に独特の浮遊感があってすぐに判ります。昔はキネコといってビデオ撮りのフィルム作品は粗悪でとても見れたものじゃなかったのですが、ハイビジョンになって画質も良くなり、マンにとっては逆にリアルさを出すのにうってつけの手段になっているようです。劇場で見たときは、「コラテラル」の延長線上にあるリアルな手触りのナイトシーンの連続にまず、惹かれましたが、それを今度はHD・DVDのハイビジョンに再びテレシネするとどうなるか。興味津々にこのソフトを購入しましたが、意外やストレートに綺麗な高画質になっていて、逆にあまりビデオ撮りであることが強調されないような印象を受けました。いずれにしても、そういう画像変換の観点から言えば、たいへん画期的なソフトと言うことができます。内容の方は、元々小子はTVでこのシリーズを見たこともなかったので興味はありませんでしたが、ハリウッド屈指の武器マニアと言われるマンのこと、この映画も魅せる場面はほとんど銃撃シーンだけと言えます。加えて、映画史上最高の製作費が投じられたとされる最新鋭小型ジェット機やジェット・ボートなどの機材を延々と見せるのがメカ・フェチらしいところ。そういうものに牽かれない人には何が何だか訳のわからない映画―ということになりそうです。