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5つ星のうち 5.0
そして少年は、大人になっていく。,
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レビュー対象商品: マイがいた夏 (単行本)
同じ作家の作品を依然読んだ。役者が好きで、 この本を選びました。 前の『冬の入江』よりも、 さらに、作者の体験に近いもの、らしい。 相変わらず菱木さんの翻訳は読みやすく、 淡々としていながらも、 一人称の表現を平板にすることなく、 情景と感情を浮かび上がらせる。 友情と初めての恋の間でゆれる少年。 12,3歳の少年が、 誰もが経験する、 甘く、切ないもの。 そして、 絶対的な孤独。 美しいスウェーデンのゴッドランド島の風景。 その中で生きる少年たちの日常。 少年は、知りたかった多くのことと、 知りたくもないことを知っていく。 こういうの、 芝居にできたらな、と思う。 この作家の作品、 もっと読みたい。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
かつての少年少女たちへ。,
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レビュー対象商品: マイがいた夏 (単行本)
「ひと夏の」とは使い古された言い回しだが、ハリーとハッセにとって、その夏は正に特別だった。幼なじみで境遇も似ている二人の前に現れた少女、マイ。 マイは美しいだけでなく、正義感が強く、心の広い少女だ。 北欧の短い夏の日々を、思い出としてハリーが語る。 子どもと大人のあわいを行き来する少年たちの心理が描かれていて、 わたしは自分が思春期にさしかかった頃を思い出した。 大人は「子どものため」と言いながら、実は「自分のため」に隠しごとをしたり、嘘をつく。 守ろうとして、傷つける。 少年たちの行動は、彼らを取り巻く大人たちのそれそのものだ。 自分が子どもの頃はあんな大人になるまいと思っていたのに、 いまや間違いなくあんな大人に近づいている。 この本を読むと、少年期の甘酸っぱい思い出だけではない何かを、あなたも感じることだろう。
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