すごく面白かった!
UFOを一本の糸として、量子論、スウェーデンボルグ、カント、精霊、死後、夢、民俗学、天文学、占星術・・・・・こんなに具だくさんで神秘的な素材を、おいしく食べやすい料理に変えて調理してくれるのはランディさんくらい。通常の意識状態をゆるくほどいて読まないと、この世界観から振り落とされてしまいそう。自分の意識状態のマージナルの場所に食い込んでくる小説です。 生命が誕生する下りには鳥肌が立ちました。 UFOというシンボルを通して、科学もオカルトも超えて新しい生命観の産声を感じました。人間がこの世界へと生まれ落ち、この世界を生きていき、死んで異なる世界へと旅立っていくこと。現代の根源的な生命哲学を変化球で受け取った気がします。 これこそが読書の醍醐味。曼荼羅のようなランディさんの世界観の新境地だと思います。