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ポーカー・フェース [単行本]

沢木 耕太郎
5つ星のうち 2.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

高峰秀子の潔さ、尾崎豊への後悔、そしてサリンジャーが死んだ―虚と実が綾なす人生の不思議。独り在ることの惑いと誇り。生きる者と死にゆく者へ贈る励ましと別れの言葉。圧倒的な清潔感と独自の美意識に溢れた、13編を収録。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

沢木 耕太郎
1947年東京生まれ。大学卒業後にルポライターとして活動を始め、70年「防人のブルース」でデビュー。79年に『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞を、82年には『一瞬の夏』で新田次郎文学賞を受賞する。2006年には『凍』で講談社ノンフィクション賞を受賞。また、11年には初の短編小説集『あなたがいる場所』を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 296ページ
  • 出版社: 新潮社 (2011/10)
  • ISBN-10: 4103275154
  • ISBN-13: 978-4103275152
  • 発売日: 2011/10
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.8 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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By Nyanko トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
私は27年来の沢木作品ファンです。
沢木さんのエッセイも大好きです。
今回、しばらくぶりのエッセイを読んだ感想は
バーボン・ストリート>彼らの流儀>チェーン・スモーキング>ポーカー・フェースという感じでした。
文章のキレ、味、ストーリーのコク、いずれも薄味な印象です。
題材はみな興味あるものなのですが、調味料が足りず、味がぼんやりしている感じなのです。
文庫本になってからの購入で良いのでは・・・という印象でした。
沢木さん、こんな感想でごめんなさい。
でも、貧乏な大学生時代、メシ代をケチってでもハードカバーで発売後すぐ買ってむさぼり読んだ
20数年前の沢木さんの作品はもっとエキサイティングに思えたのです。
それと比較すると・・・・です。
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沢木耕太郎の文章はうまい。独特の味わいがある。

印象的なフレーズなり、エピソードなりを冒頭にもってきて、すぐにはすべてを語り尽くさず、関連する話を織り交ぜながら、最後に事の顛末を明かす。

このようなスタイルは珍しくはないと思うが、こうやって場面展開を工夫すると、読者を飽きさせずに読ませることができるのではないかと思った。

沢木の作品に『彼らの流儀』というノンフィクションがあるが、沢木耕太郎自身、彼なりの流儀を貫いているところがいい。

作家としてだけでなく、一人の人間として、男として、ぶれずに自分のポリシーを守り通そうとしている。
(もちろん、人間だから結局ぶれるのだが)

ポリシーを守るというよりも、単に意地になっているだけ、と評する人も中にはいるかもしれないが、眺めていて、思わず声援を送りたくなる頑固さというのもある。

具体的には、彼の文章を読めばわかると思います。

沢木耕太郎の作品を読んでいると、交流する人の幅が広いということに気づく。

アイドルから作家、各種文化人、女優、ミュージシャン、スポーツ選手、名もなき一般人等々、実にさまざまな人物が現れ、印象的な言葉を残す。

頭にこびりついてしまうような、インパクトのあるセリフを発する人間も重要だけど、その一方で、語り手の口からそういった言葉を引き出す人間の存在も欠かせない。

沢木には思わず何でも話したくなってしまうような、インタビュアーとして好ましい資質が備わっているのだろうか。

人間的魅力、などというと陳腐に聞こえるかもしれないが、多くの著名人に慕われるのは、接していて、単なる職業人(ライター)以外のものを相手に感じさせるからではないか。

何かを書くための材料を探しているというより、何か面白いことに遭遇しないかと動き回り、自分のアンテナに引っかかったものを、書いているように思う。

実際、彼の有名な著作「深夜特急」の旅をした当時は、紀行文を書くために出かけたわけではなかった。

「私には先を見通す力がない」と言っているけれども、本人以外はそうは思っていないかもしれない。

くわしくは、「ポーカー・フェース」をご覧ください。
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1984年の『バーボン・ストリート』、90年の『チェーン・スモーキング』に続く、シリーズ第3作目のエッセー集。「酒とたばこと来たら、女かばくちかなと思ってつけた」タイトルであり、前2作との語感を合わせるため敢えて“フェース”としたところに、沢木らしいこだわりを感じる。
さて本作を読み進めながらずっと感じていたのは、前2作と比べ、沢木節とも言えるダンディズムの香りが薄れたことと、一編一編における話題の転がり具合の微妙な違いである。短編小説を書いているような、読み物としての完成度を追求する姿勢は以前と変わらないが、文章のリズムと構成の匙加減に、良い意味で “緩さ”が出てきたような気がする。三十代で書いたエッセイと六十代の今とでは違いが生じて当然だが、挿画を含めた本の体裁が同じである分、文章が醸し出す空気感の違いが如実に表れてくるようだ。
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