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ポーの話 (新潮文庫)
 
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ポーの話 (新潮文庫) [文庫]

いしい しんじ
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

無数の橋が架かる泥の川。その流れにのせて運ばれる少年ポーの物語。いしいしんじは、とうとうこんな高みにまで到達してしまった!待望の書下ろし長篇。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

あまたの橋が架かる町。眠るように流れる泥の川。太古から岸辺に住みつく「うなぎ女」たちを母として、ポーは生まれた。やがて稀代の盗人「メリーゴーランド」と知りあい、夜な夜な悪事を働くようになる。だがある夏、500年ぶりの土砂降りが町を襲い、敵意に荒んだ遠い下流へとポーを押し流す…。いしいしんじが到達した深く遥かな物語世界。驚愕と感動に胸をゆすぶられる最高傑作。

登録情報

  • 文庫: 523ページ
  • 出版社: 新潮社 (2008/9/30)
  • ISBN-10: 410106928X
  • ISBN-13: 978-4101069289
  • 発売日: 2008/9/30
  • 商品の寸法: 15.8 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 191,067位 (本のベストセラーを見る)
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11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 『ポーの話』という素朴なタイトルと、その装丁の美しさにまず目を奪われました。 黒の地に描かれた、カラフルなのにしっとりと柔らかな印象のイラスト。うなぎ、飛んでいるのは鳩?、花、裏表紙にはうみうし。作品の世界を象徴するかのような月。 
 
 <きれいはきたない。きたないはきれい>……いしいしんじさんの作品を読むと、いつもこの言葉が頭の隅に浮かんできます。 
 この話も混沌としていて、自分の頭がいつもよりもっと悪くなったんじゃないか?という気がしてきます。 
 ポーの母たちである、泥の川に生きる「うなぎ女」のありさまは一種異様です。でも、ポーが生まれる場面やポーに対するうなぎ女たちの愛情は、原始的な母性を感じさせます。愛され守られる存在として生まれたポーが印象的。  ポーという存在は何かに喩えることができません。純真無垢といえばニュアンスがちょっと違うと私は思いますし、空っぽというのでもない。あえていうならば“何も書かれていない真っ白な紙”だと感じました。
 “メリーゴーランド”、“ひまし油”、“天気売り”などの人々との出会いによって、ポーは人間が持つべき「感情」や「思い」を少しずつ理解していきます。 
 このポーの変化も粘着質な感じで、遭遇する出来事を逐一見て触って、相手の言葉を反芻して心にしまい込んでというような具合です。
 悲惨な出来事、汚く賤しい言葉や仕打ち。ポーは川の流れとともに変わっていきます。川から海へ。水、うねり、流れ。その中で出会う者たち。 
 時代や場所も不明な物語の中、ポーが感じることをなぞりながら、第三部の老人達の心根にぐっときました。 
 説教臭いと感じた天気売りの言葉も、読みおえてみればポーと物語に対して必要なものだったと納得です。
 うなぎ女たちの「スフスフ、スフスフ」という響きがいつまでも心に残っています。
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 寧夢 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
 初めて読んだいしいしんじの作品を、心の中で数ヶ月暖めてみた。何か発酵・熟成する想いが自分にあるだろうかと考えあぐねて。読むことは一気にできた。この一気に読めるということが曲者だ。不思議な印象、何となく頭に響くフレーズ、言葉の響きにのせられて、それこそ河の流れに運ばれるように物語世界に浸り、その語り口に自分の感覚が半ば麻痺したようになる。

 癒しと同時に呪いにも似た諦め、汚泥にまみれた神聖さと清潔さ、相矛盾するものが交錯して、何か高みに昇華する感覚。しかし、明確に意識される感動の質を探すことができない。

 マクベスの魔女にだまされたかのような、実は実体があったのかなかったのか、今まで読んだ世界は何だったのか? という思いにさいなまれる作品である。こんな作品、こんな文体があったのかという驚きに比例した感動が得られないという、じれったい感覚を持つのは私だけだろうか?
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By echo VINE™ メンバー
形式:文庫
惜しみない愛情を注がれながらも
ごく狭い世界で単調に暮らしてきたポーは
無垢で無知な少年に育っていた

ある日 ポーは 天災に遭い
やむなく故郷を巣立つ事になる

外界の様々な人々との出会い・別れを通じ
欠けていた彼の心が補われてゆく
まるで まっさらな画用紙に
色絵具が塗り付けられていく様だった

何の為に どう生きる(死ぬ)のか
己は何によって生かされていくのか
その答えが ようやく見えた頃
ポ−の長い旅は終わりを迎えるのだが
それは 新しい物語の始まりでもある

生き 死んでゆくものたちの想いは
ウロボロス(作中ではウナギ)に象徴され
終わりから始まりへ 一つの輪になり
次代へと循環していく

情愛を注ぐ対象を意識して生きる事は
自己と世界との繋がりを濃厚にする

大切な事を再確認する為の物語
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投稿日: 11か月前 投稿者: ひこくろ
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投稿日: 13か月前 投稿者: わんちゃん
ゴミ
マジックレアリズムを目指してみたけど神秘も情緒もない本。薄っぺらくてなんの意味もない。
ただ適当に幻想的(笑)な設定で書かれたようなゴミ。
投稿日: 18か月前 投稿者: なおきち
いしいしんじさんの最高作!
いしいしんじさん、『ポーの話』を読みました。

いしいさんの作品は、ファンタジーだけども、... 続きを読む
投稿日: 2010/2/18 投稿者: pezmania!!
少し引き摺られるお話
いしいさんの本は大概追っかけていたのですが、この「ポーの話」はタイトル通りの話です。... 続きを読む
投稿日: 2008/9/30 投稿者: couno
暖かくてぬるーい
温かくてぬるい泥の河の中に

ぷかぷか浮いたような気持ちで

楽しむことが出来ました。... 続きを読む
投稿日: 2006/9/29 投稿者: りりれい
犬じいさんだいすき。
小説家というのは、上手に嘘をつく商売だという言葉を聞いたことがあります。... 続きを読む
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