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ポル・ポト―ある悪夢の歴史
 
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ポル・ポト―ある悪夢の歴史 [単行本]

フィリップ ショート , 山形 浩生
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 7,140 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「大量虐殺」はなぜ起きたのか?闇に包まれた圧政者の生涯を追いながら、クメール・ルージュの蛮行と虐殺の真相、カンボジアが見た「悪夢」の実態に迫る。

出版社からのコメント

大量虐殺はなぜ起きたのか?

 カンボジアで二十世紀の歴史に汚点を残す大量虐殺─人口700万人のうち150万人が犠牲─をおこなった、クメール・ルージュ/カンボジア共産党首領ポル・ポトの伝記。極度の秘密主義を貫いた彼の生涯は、これまで闇に包まれていた。しかし本書は、その軌跡を追いながら、クメール・ルージュ組織、粛清、権力奪取、大量虐殺、失墜、死までを、綿密な取材とインタビュー、膨大な資料を駆使して克明に描き出した、「決定版」といえる大著だ。
 パリ留学から帰国したポル・ポトはクメール・ルージュを組織し、都市=ブルジョア思想に毒された場所、農村=革命の前衛という図式を掲げて農村をオルグ、独自の共産主義路線を推し進める。彼は背後に隠れ、血の粛清に基づく恐怖政治で支配を固め、プノンペン占領を果たす。都市人口の大量移動、通貨・商業の廃止、家族制度の廃止と共同の食事、強制労働など、極端な空想社会主義は多大な犠牲者を生むことになる。まさに「悪夢の歴史」だ。
 大量虐殺はなぜ起きたのか? 蛮行と悲劇の全貌を暴いた本書は我々に問いかけるが、それは重く、根深い。


登録情報

  • 単行本: 893ページ
  • 出版社: 白水社 (2008/02)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4560026270
  • ISBN-13: 978-4560026274
  • 発売日: 2008/02
  • 商品の寸法: 19.2 x 14.4 x 5.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
19 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
多くは旧クメール・ルージュ幹部のインタビューなどの一次情報をもとに書かれている。既に当事者や幹部は高齢化したり死亡しており、今後これ以上詳細で参考になる伝記はなかなかでないだろう。注と出所だけで200ページあり、600ページほどが伝記本文だ。完全な書誌や出所について尋ねるためのメールアドレスも記載されている。訳者のあとがきには本書の内容がうまく総括されており、通読時の理解を深めるためにも、そこから読むことをおすすめしたい。読み応えのある良書です。
このレビューは参考になりましたか?
46 人中、39人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kogonil VINE™ メンバー
形式:単行本
かのカンボジアにおけるクメール・ルージュによる未曾有の大虐殺、その張本人である
ポルポト(サロト・サル)の評伝。いきなり幼少時代の記述が始まるので、そもそもを知ら
ない人には入って行きづらい構成です。訳者解説から読むのを推奨中。

いまだ存命の関係者へのインタビューなど膨大な取材に基づいて、これまでの類書を超
えた決定版となっています。ブ厚いですけど。
そこで描かれるのは、無垢な善意とおそるべき無能。
結果として、誤った社会政策(ないしは社会政策の不在)と現実よりも理念を優先すること
により、多くの人命が失われ(つーか惨たらしく殺され)、より多くの人間性が(加害者側
も含めて)破壊されました。

サロト・サル個人の遍歴を追う構成になっているので、例えば懐かしの本多勝一などによ
るルポなどと比べて評論的な部分や背景的な解説は少ないんですけど、むしろ、かえって
視野がひろがる部分があります。
無垢(で幼稚)な善意と、難しい理念を生半可に理解したつもりの夜郎自大と、そして
びっくりするくらいの現実対処能力のなさ・・・これって「歴史」としての「民主カンプチア」
を評価するなら、そりゃそうかもしれませんが、でももし自分が同じ状況の中で同じ立場に
立たされたなら、一連の経緯のどこかで殺されてるのは確実でしょうが、有能であった自信
なんかないッス。つーか、正しく狡知にたけ、理念の背景も飲み込み、それでいて現実的に
有能でありえる人なんか、誰かいるんか、とか思えます。
(ポルポトを弁護しているのでは全くありません)

かえって、こうした恐るべき善意と無能を免れえた事例(大部分の諸国)がどーして可能
だったのか、それこそを改めて考えなきゃいけないようにも思います。
その意味で、物理的にではなく、「重い」一冊かと。
このレビューは参考になりましたか?
25 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By mazurka
形式:単行本
本書の最大の特徴は、典拠の資料として、政権の中枢にいた当事者へのインタヴューを利用している点です。それは、ポル・ポトや民主カンプチア政権に関するこれまでの書籍の著者らが望んでいても果たせなかったものです。しかしそれが、従来の書籍に比べて特別な力を与えたように感じられなかったのが残念です。ストーリーテラとして、わかりやすさを優先した結果でしょうか?
ポル・ポト時代に至る前の、シハヌーク時代のカンボジア国内の状況についてかなり詳細に記述しています。この意味で、ポル・ポト政権の「したこと」だけでなく、その「歴史的背景」を視野に入れ、全体像を捉えようとした意欲がみえます。
訳はあまり評価できません。地名や人名について通常とかけ離れた表記があり、カンボジア関連の他の書籍と対照させる上で面倒です。ほか、1997年を1977年と記すなどのミスがあります。
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