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ポプラの秋 (新潮文庫)
 
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ポプラの秋 (新潮文庫) [文庫]

湯本 香樹実
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (33件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

夫を失ったばかりで虚ろな母と、もうじき7歳の私。二人は夏の昼下がり、ポプラの木に招き寄せられるように、あるアパートに引っ越した。不気味で近寄り難い大家のおばあさんは、ふと私に奇妙な話を持ちかけた―。18年後の秋、お葬式に向かう私の胸に、約束を守ってくれたおばあさんや隣人たちとの歳月が鮮やかに甦る。世界で高い評価を得た『夏の庭』の著者が贈る文庫書下ろし。

登録情報

  • 文庫: 218ページ
  • 出版社: 新潮社 (1997/06)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4101315124
  • ISBN-13: 978-4101315126
  • 発売日: 1997/06
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (33件のカスタマーレビュー)
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31 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
秋の光 2002/5/30
By カスタマー
形式:文庫
『夏の庭』が草のにおいがする本なら、この『ポプラの秋』からは秋のきらきらした光を感じる。平易な文体から7歳の千秋の心の動きが痛いように伝わってくる。大事な人が死んでしまったらどうしよう…と不安に思った幼い日の自分を思い出し胸が痛くなる。「死んだ人への手紙を届けてあげる」という大家のおばあさんに、死んだ父への手紙を託すことで少しずつ癒されていく千秋の心…。失った人への思いに自分でどう決着をつけていくのか、読みながら何度も涙があふれてきてどうしようもない。懐かしい秋の光が心に差し込んでくる一冊。
このレビューは参考になりましたか?
19 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
久しぶりの感動本となりました。人間愛というか、純粋な心と心の触れ合いが、とても素敵なのです。小さなアパートに暮らす人達。赤の他人でも、ほどほどの距離でつながっている生活。それほど裕福に暮らしているとは思えないけれど、助けを必要とする人を見かけたら、自然に手を差し伸べていく.......こういう環境って、今、存在しているのかなあ.....最近は、洗濯機はもちろん家の中だし、近所の人達と、落ち葉拾いして、焚き火をすることも稀だと思う。ましてや、そんな焚き火をみつけて、さつまいもを買ってくるおねえちゃん。気取りもなく、自然体で生活していることが、なんて心地よく、思いやりに満ちているでしょう。
 いろんな世代の人が混じって生活することがとても普通だったのに、それが今では希薄になってきているように思います。だから他人同士、世代が異なる人達の触れ合いがとても気持ちいいということを教えてもらえて、心がほかほかしてくるのでしょうね。

 臆病で、危なげだった主人公が、おばあちゃんとの絆を強めていく。そして、精神的にも癒されていくといったストーリーもいいものです。子供って、自分の心がとても傷ついていることがわからないんだろうなあ。病んでいることがわからないので、自分の感情に戸惑い、不安、恐怖を覚えてしまう。亡き父へ手紙を書くことで、自分の心を受け止められるようになった主人公。本当におばあちゃんの存在は大きいですね。しかし、このおばあちゃん、なかなかのお人ですよ。ほのぼの系おばあちゃんではないところも、現実的でいいです。こういうおばあちゃんが実在し、その良さががわかる人達がたくさんいる社会っていいなあ。
 ストーリーの最後に明かされる主人公のお母さんの手紙には、涙が止まらなかったです。お母さんも辛かったのですね。彼女なりに娘を思う、深い愛情を知りました。
 稀にみる一等級の作品に出会えたと思います。

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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 人形美々寿 VINE™ メンバー
形式:文庫
「文学界」という月刊雑誌の05年11月号で大人のための児童文学を特集している。そのなかで、評論家の鶴見俊輔が私が薦める1冊としてあげている

本作品。「・・・つい近頃、なだいなだに教えられて、本屋で見つけて読んだ。」とむすんであった。それで私も読んでみた次第です。

筋書きも設定も奇想天外とかそういうたぐいのものではないが、

心をつかんできて、場面場面や人物がvisualizeされてくる。

ポートレートになって浮かんでくるのだ。なかなかすごい。

「いつかみた風景」を次々と盛り込んで、時の流れも盛り込んで

読ませる作品に仕上がっている。手紙を冥土に運んでくれる

というはなし、最後のお葬式での盛り上がり!今なくなってしまった

人と人とのつながりを大切に描いていて、名作だと思う。
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最近のカスタマーレビュー
しみじみ良いなと思う
湯本さんの本を読んでいると、おばあちゃんの手でよしよしと頭を撫でられている様な気がします。... 続きを読む
投稿日: 12日前 投稿者: みぞれ
香樹実の作品で一番
少女と母の住むアパートの、大家さんであるおばあさんとの交流を描いたものだが、もっと幼い頃亡くなった父宛ての手紙を、先に逝くであろうおばあさんに託すというもので、彼... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: せいざん
消化するということ
湯本香樹実は「老い」や「死」という暗く重いテーマに正面から
正直に向き合っていると思います。
「夏の庭」も「西日の町」も同様です。... 続きを読む
投稿日: 2009/6/29 投稿者: コッチ
せつなくて美しい、そして勇気を与えられる感動の1冊
大切な人を失った女の子が心を取り戻していく過程が秋の光に包まれながら静かに展開していきます。みんな心のどこかに傷を残しながら、この世の中を生きていて、でも長い人生... 続きを読む
投稿日: 2008/9/19 投稿者: ショーコ
色付く秋が目の前に広がる
作品を読んでいる間中、いや読み終わった後も、作品が紡ぎだす光景が
まるで自分の記憶のように目の前に繰り広げられる。... 続きを読む
投稿日: 2008/3/13 投稿者: のりぞう
一本のレール
『夏の庭』がよかったので、文庫書き下ろしのこれを読んだのだった。死、という一本のレールにのって主人公やその母、お婆、周囲のひとびとの各駅停車の物語が紡ぎだされてい... 続きを読む
投稿日: 2008/2/8 投稿者: 小口栞
再生の物語です
つらいつらい時期に出会った本です。
本を手にする気にもなれない時期、寂しげな題名にひかれて手にとって。... 続きを読む
投稿日: 2007/12/27 投稿者: pururinn
おばあちゃん
... 続きを読む
投稿日: 2006/10/7 投稿者: 理系の文系
ポプラの樹のように
主人公の子供時代の年齢、現在の年齢、主人公の母の年齢、おばあさんの年齢、と読む年齢によって違った色の小説に見えるでしょう。情景描写が登場人物の心の動きを細かに反映... 続きを読む
投稿日: 2006/6/30 投稿者: sora
おばあさんありがとう
 読み終わったあとになぜだかさわやかな感じがする本でした。... 続きを読む
投稿日: 2005/11/26 投稿者: 乱読者
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