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ポピュリズムを考える―民主主義への再入門 (NHKブックス No.1176)
 
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ポピュリズムを考える―民主主義への再入門 (NHKブックス No.1176) [単行本(ソフトカバー)]

吉田 徹
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

政治の閉鎖を打破する力を探る!

古臭い大衆迎合政治と否定されながら、
世界的に大きなトレンドとなっているポピュリズム。
そこには民主主義の本質があった。
伝統的なポピュリズム政治から
サッチャー・中曽根のネオ・リベラル型ポピュリズム、
そして小泉・サルコジの現代ポピュリズムまで、
そのメカニズムを多面的に明らかにする。
社会の停滞を打ち破る政治のダイナミズムは、
民主主義の根本的な問い直しから見えてくる!

内容(「BOOK」データベースより)

古臭い大衆迎合政治と否定されながら、世界的に大きなトレンドとなっているポピュリズム。そこには民主主義の本質があった。伝統的なポピュリズム政治からサッチャー・中曽根のネオ・リベラル型ポピュリズム、そして小泉・サルコジの現代ポピュリズムまで、そのメカニズムを多面的に明らかにする。社会の停滞を打ち破る政治のダイナミズムは、民主主義の根本的な問い直しから見えてくる。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 240ページ
  • 出版社: NHK出版 (2011/3/26)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 414091176X
  • ISBN-13: 978-4140911761
  • 発売日: 2011/3/26
  • 商品の寸法: 18 x 12.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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表題の通り、いわゆる「ポピュリズム」と呼ばれる政治のあり方を、政治哲学/思想および政治学の観点から論じようと試みた著作である。
意識調査や統計を用いた実証的な議論は本書の目指すところではなく、あくまで観念的な分野に主眼がおかれている。

「ポピュリズム」を批判的にではなく、両義的に、あるいは民主主義に内在する本質的要素として把握しようとする意図は理解できる。
しかしながら、論旨展開や結論が明快であるとはいえないだろう。

その原因はおそらく以下の部分にあるように思われる。

第一に、「ポピュリズム」の定義が章節に応じて使い分けられており、ある部分では単に「デモクラシー」として、ある場合では「大衆迎合主義」として、あるいは「カリスマ的な政治」として、異なった文脈の中で扱われてしまっている。そして、これらの用法がしばしば混同され、明確に切り分けられていない点にひとつの問題がある。

第二に、そうした用法の混乱は、基本的に本書が、近年の著名な思想家・政治学者らの議論をレジュメのようにまとめ、それらを接続しているパッチワーク形式の著作であることに由来する。社会民主主義の議論から、保守主義者の議論までが並列的に論じられているが、著者の拠って立つ思想的立場も不明なことと相俟って、論旨把握をより困難にしている。
(また個別思想家の要約も若干怪しく、著者が注目したい点のみを切り貼りしている印象がある。例えば、ジョック・ヤングは明らかに社会民主主義者の立場から、新しいアンダークラスの創出を重視する学者だが、本書ではそうした彼の立場は考慮されず、単に社会内の成員をアンダークラスとは関係なく二分割したことを指摘した学者だとする要約が掲載されており、これは不適切であるように思われる。他にもその分野の専門家が読めば首をかしげるような要約が目立つ)

結局のところ、「デモクラシーを考える」という表題のほうが適切であったように思われる。
また批判的見解から距離を取るという名目で、マイノリティ問題や社会内の権力関係にほとんど目配りをしていないため、中立的な立場を取るといいながら、どちらかといえば哲学趣味の官僚かシンクタンクの社員がする議論のように、看板とは裏腹に議論の中立性が損なわれてしまっているようにも感じられた。
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By Gori トップ500レビュアー VINE™ メンバー
戦後アメリカからもらった民主主義は理想の政治制度では決してない。
様々な誤謬を含む政治制度が民主主義であることは今や多くの人が理解しているだろう。
「民主主義が内包する◯◯◯という害悪」という文章を考えたとき、
◯◯◯の部分にはないが当てはまるのか。
「多数決」「代議制」「死に票」「スピードの無さ」「無関心」「衆愚政治」
と、たちどころにいろいろな言葉が思いつくが、その代表が「ポピュリズム」である。

本書はポピュリズム政治家として先ず次のような人々を挙げる。
田中角栄、中曽根康弘、小沢一郎、小泉純一郎、田中眞紀子、青島幸男、田中康夫、石原慎太郎、橋下徹。
本書がとるポピュリズムの定義は以下のようなものである。
「国民に訴えるレトリックを駆使して変革を追い求めるカリスマ的な政治スタイル」

果たしてポピュリズムは大衆迎合的だとして唾棄すべきものなのか、はたまた正反対なのか。
民主主義が利用すべき政治スタイルなのか。
政治がAKB総選挙ではないことだけは確かだろうが、本書はそれについて特に新しい知見を出しているわけではなく、
正しく『ポピュリズムを考える』として思考を巡らすものである。
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By θ トップ1000レビュアー
現代政治はもはやポピュリズムの時代といってもいい状況になってきている。
政治手法としてのポピュリズムは蔓延している。
しかし、「ポピュリスト」というのは批判対象へのレッテルとして働いているが、本当にポピュリズムは悪なのだろうか。
民主主義であるならば半ば必然ではないのか。そう問いかける。

ただ、内容としては「ポピュリズムの民主主義における妥当性」のような議論よりも「現代のポピュリズムの事例をみる(ペロンからサルコジまで)」という側面の方がかなり強い。
そういう意味ではタイトルや副題はミスリーディングな気はする。

いろいろと出ており、簡単な問題ではないのはわかるが、いささか話が散りすぎな気がする。
排外主義もグローバル化もポピュリストにはいるわけで、話が強引なときもしばしばの印象であった。

題材は面白いので、もっと理論的な分析を強めるか、逆に事例検証に特化するかした方がよかったのではと思う
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