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ポドロ島 (KAWADE MYSTERY)
 
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ポドロ島 (KAWADE MYSTERY) [単行本]

レズリー・ポールズ ハートリー , L.P. Hartley , 今本 渉
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,310 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ヴェネチア沖の小島にピクニックに出かけた男女が遭遇する不気味な出来事を描いた表題作、小説家が謎の読者からの手紙に脅かされる「W・S」、奇怪な機械仕掛けの棺が登場、ブラックユーモアに満ちた「動く棺桶」他。心の闇にひそむ妄執を精妙な筆致で描く異色恐怖小説集。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ハートリー,レズリー・ポールズ
1895‐1972。イギリスの作家。オックスフォード大学を卒業、二十代で評論家・短篇作家として出発。第二次大戦後、自伝的長篇三部作『小海老とイソギンチャク』『第六天国』『ユースタスとヒルダ』(1944‐47)で注目を集める。『恋を覗く少年』(1953)は「完璧な小説」と批評家の絶賛を浴びてベストセラーとなり、ジョゼフ・ロージー監督、ハロルド・ピンター脚本で映画化された(『恋』)。その怪奇短篇はしばしば「英語で書かれた最も洗練された幽霊譚」と評される。「ポドロ島」「W・S」「豪州からの客」などは怪奇小説アンソロジーの定番的名作

今本 渉
1961年大阪府生まれ。東京大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 317ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2008/06)
  • ISBN-10: 4309801099
  • ISBN-13: 978-4309801094
  • 発売日: 2008/06
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 341,396位 (本のベストセラーを見る)
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17 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 夢追人009 トップ500レビュアー
形式:単行本
英国怪奇小説界の第一人者、鬼才ハートリーの選び抜かれた傑作12編を収める日本オリジナル短編集です。著者の作品は古くからアンソロジーや雑誌で単独の短編を読む機会はありましたが、こうして一冊をまとめて読むと作家独特の技法や作風の全貌が窺い知れて非常に興味深かったです。本書を読んで気づいたのは、それぞれに物語としては一応の完結は迎えるのですが、最後に全ての疑問が解明される訳ではなく、必ず何処か不可解な謎が残されているという事です。物語によっては本当に唐突に続きを書かずに終わる物もありますので、えっ何それ?ととまどい消化不良を起こされる方も多くおられるでしょう。こういう書き方は一部の読者の不満を招いたに違いありませんが、それでも著者は気にせず信念を持って生涯一途にスタイルを貫き通された訳ですから、その姿勢には頑固な職人技の凄さを感じます。
『ポドロ島』:退屈な孤島にピクニックに出掛けた僕と親友の妻アンジェラと船頭のマリオ。アンジェラが失踪し凶事が起きたらしいのだが、真相は藪の中で無気味な余韻のみが残ります。『動く棺桶』:悪戯好きの主人に豪邸に招かれた客達が暗闇の中で鬼ごっこをさせられて疑心暗鬼に陥ります。動く棺桶機械等気味の悪い小道具が出て来て、最後は?なので想像の翼を思い切り広げて下さい。『毒壜』:田舎の屋敷へ休暇を過ごしに招待された男だったが、近所では残忍な動物殺しが頻発していた。人間の残忍な二面性に慄然とします。『W・S』:作家に奇妙な手紙が届き続け、次第に手紙の投函された土地が居住地へと近づいて来る。悪夢のようなサスペンスがじわりじわりと迫り来る戦慄の傑作です。
著者の得意技には、複数の自分が分裂し自らを滅ぼしに来る分身譚や、突然何故か扉が開かなくなりうろたえる場面、理解し難い奇妙で惨い死因があります。細部に複数の解釈が可能なリドル・ストーリー風怪奇幻想譚集をお楽しみ下さいね。
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形式:単行本
この「ポドロ島」は、初め「創元推理文庫 怪奇小説傑作選」のシリーズで知り、
そしてハートリー作品にも、興味を持つようになりました。
アンジェラの猫に対する妄執が恐ろしいというべきか、
その後の展開が恐ろしいとするべきかという感じです。
超自然的な存在、いわゆる幽霊や魔物などの存在の介在を感じさせるものと
その人物自体が恐慌状態、狂気に陥る種の恐怖の種類が、
あるような気がしました。そこはかとない、不気味・不吉な雰囲気が、
魅力であり持ち味の作家だと思います。
「合図」は、あまりにも不明確・謎的な要素が多過ぎ、
幾通りもの解釈を越え、どう読んでいいか悩みました。
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