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このシリーズを順に読んでいる人にとっては、楽しいばかりの話。今まで登場したスペンサーとその仲間たちが一同に会し、敵に立ち向かっていく。自分のお気に入りの登場人物がどんな働きをするのかも楽しめるし、ひとり一人の違いが書き分けられているのもおもしろい。気兼ねなしの男同士の付き合いも楽しめる。
しかし、そうした「遊び」「仕掛け」を楽しみながらも、その中にいても、やはりスペンサーはスペンサーであり、彼の美意識を貫いていることも見のがせない。仲間たちもまた、自分なりの考えを持っていても、それを押さえて声を掛けてきたスペンサーの考えを一番に立てている。この作品は、それはパーカーの作品全てに共通しているものではあるが、「男とは(人間)どうあるべきか」を、もう一度、原点に戻って書いている作品なのである。
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