たとえば、海外に住んでいる人間がその国の事をあれこれ判ったように書いた本がある。しかし、そのような本のほとんどは、どこか的外れで、一読にすら値しないようなものさえある。その原因のほとんどは、自分の感覚を鋭いものと見当違いしてしまっている作者自信にあるのだが、なかなかそれに気づく人間も、またそれを指摘できる人間もいないのが現実である。 この本の作者(夫婦2人)は、台湾旅行経験10回にして、食べ物、習慣などに対する新鮮な感覚を失わないうちに台湾の裏話を本にしてしまった。物・人に対する着眼点は台湾に長く暮らすものには想像もつかないほど研ぎ澄まされている。 日常と旅行の違いがここにある。台湾旅行者は必読の一冊であろう。