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ポスト戦後社会―シリーズ日本近現代史〈9〉 (岩波新書)
 
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ポスト戦後社会―シリーズ日本近現代史〈9〉 (岩波新書) [新書]

吉見 俊哉
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

バブルとその後の長期不況、深まる政治不信、そして高まる社会不安。列島が酔いしれた高度成長の夢のあと、何が待ち受けていたのか。崩れゆく冷戦構造のなかで、この国は次第に周回遅れのランナーとなっていったのではないか。六〇年代半ばから現在まで、政治・経済・社会・家族…すべてが変容し崩壊していく過程をたどる。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

吉見 俊哉
1957年東京都に生まれる。1987年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京大学大学院情報学環教授。専攻は社会学・文化研究・メディア研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 254ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2009/1/20)
  • ISBN-10: 4004310504
  • ISBN-13: 978-4004310501
  • 発売日: 2009/1/20
  • 商品の寸法: 17 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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28 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
面白いです。 2009/1/24
By 小僧 VINE™ メンバー
形式:新書
極めて興味深い最新の研究成果を一般向けの新書という媒体で送り出してきたこの岩波新書「シリーズ日本近現代史」もついに『ポスト戦後社会』を迎えた。政治・経済・社会・文化・家族・・・。「戦後」的なるものが崩れ、変容していくその様を描き出すのはカルチュラル・スタディーズの吉見俊哉。このシリーズは歴史学者が担ってきたことを思えばこの人選は一見ちょっと奇異かもしれないがおそらく大成功だ。高度成長以後の「ポスト戦後」は描くのが難しい。どんな切り口で攻めるのか。どんな史料にあたれるのか。経済史家として高度成長期を追った武田晴人『高度成長』(岩波新書。同シリーズ第八巻)は高度経済成長と社会変容の関連についての分析が希薄だし、戦後60年目に刊行された中村政則『戦後史』(岩波新書)もまた前半はとても面白いものの後半80年代以降になってくるとどうしても出来事、事件の羅列になってしまい息切れの感が拭えない。「ポスト戦後」を歴史家が描くのはなかなか難しいようだ。そのような中、本書の著者吉見俊哉はカルチュラル・スタディーズや家族社会学、都市社会学、メディア論、地域社会研究などの分野の蓄積を駆使しつつ現在進行中の「戦後的なるもの」が崩れていく過程を生き生きと描き出すことに成功している。また、「戦後」の終焉の中から見えにくいけれどもかすかに新しい変革の芽が登場しつつあることも見逃さない。「私たちが生きているのはグローバル化の時代だが、このグローバル化は一枚岩的なものではなく、異なる複数の未来に向けられている。」「「グローバル」という地平には包摂されえない無数の人々の声や心情が、一体化する世界といかに結び付き、新しい社会のどんな歴史的主体を可能にしていくかに、21世紀の歴史は賭けられているのだ。」単に戦後的な「平和と民主主義」の尊重を叫ぶでもなく時代の変容を読み解きその先の構想・創造を訴えるその姿勢に共感する。
このレビューは参考になりましたか?
17 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By いせむし トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
70年代以降の日本を俯瞰する、
大変分かりやすい新書。

70年代にイデオロギーの時代が終焉し、
80年代に経済的な成長はピークに達し、
物質的な価値観が支配的になる。
そして90年代は相次ぐ天災、テロにより、
日本は初めて不安定な時代を迎える。
同時に国民の経済格差が健在し、
00年代の基調を形成していく。

政治、社会の流れが30年に渡ってまとめられており、
現在の経済状況は過去からの連続性の中に位置づけられていることが分かる。
当然なのに、忘れがちな視点である。

最後半に東アジアにおけるアメリカのヘゲモニーに関する考察が掲載されているが、非常に面白かった。
視野が広がる一冊である。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 倒錯委員長 トップ500レビュアー
形式:新書
「もはや戦後ではない」と経済白書に記されたのは1956年であるが、
“戦後”でないならじゃあなんなんだと問われれば、それはずばり「ポ
スト戦後」である。とまぁ、おまえふざけているのかと言われそうだが
(というものの実はこの造語は的を得ていると思う理由は後述)、本書
はそんなポスト・ポストウォーとしての日本を巡る現代史だ。

本書は戦後左翼、戦後産業構造、家族、郊外、平成不況、外交という
別々の六つの観点からこの「ポスト戦後」を論じている。数多の言説を
拾い集め、一つの論として現出化させるその著者の仕事の手際のよさ
はさすがの一言につきる。

アメリカを震源とする<帝国>とマルチチュードが未だ軸としてあると最
終的には提示するが、そもそも日本がアメリカの勢力圏に入ったきっか
けは敗戦。つまり「戦後」という時代区分と同い年なわけで、そういう意
味では「戦後」は続いているのだ。いくつ「ポスト」をおったてようと、ポス
ト・ポスト・…ポスト・戦後と、「アメリカ」という名の「原父」はゾンビになろ
うが生きているというメッセージが込められているとするのは、深読みの
しすぎか?

ただ、どうも見田宗介の言説の影響下にある東大社会学系の学者とい
うのは、著者も含めてやたらと見田の唱えたあの「理想の時代」「虚構
の時代」云々という「物語」にこだわりがちなのだが、果たしてこれって
どうなのだろうか。例えば、この本にも登場する永山事件の分析の箇所
は、大沢真幸『不可能性の時代』とほとんどまるかぶりといっていい。こ
れを言っては元も子もないが、一つの事象で帰納法的にその時代を分
析するのって、よく考えたら極めて大それたこころみではないだろうか。
そもそも、「社会」学というのが尊大なネーミングなのだけれども。

「若者たちは内的自我を空洞化させてきた」らしいのだけれど、じゃあそ
の「ポスト戦後の若者」の空洞部分、「戦後」の若者たちには「つまって
いたもの」は、一体何だったのかを教えてほしい。

ということで次回著者には、この「見田言説の圏内」からのエクソダスを
期待したい。
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最近のカスタマーレビュー
歴史の主体が希薄化する現代において、なお歴史を語るひとつの実践
著名な社会学者による、「シリーズ日本近現代史」の最終巻(シリーズまとめとして、岩波新書編集部が編んだ『日本の近現代史をどう見るか』を除く)。... 続きを読む
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投稿日: 17か月前 投稿者: hide
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... 続きを読む
投稿日: 2010/3/28 投稿者: 魏
「ポスト戦後」を簡潔に記述した好著
吉見俊哉の著作を読むのは初めてである。
初見、見田宗介の著作かと思ったほど似通った文体。... 続きを読む
投稿日: 2010/1/7 投稿者: sonzai
よい教科書
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投稿日: 2010/1/4 投稿者: pp-tang
学校の歴史では、近代、現代をほとんど教えない。
学校の歴史では、近代、現代をほとんど教えない。
過去の失敗を繰り返さないという意味での歴史の役割が断絶している。... 続きを読む
投稿日: 2009/9/14 投稿者: kaizen
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伝統を愛せだとか国を愛せだとか騒ぐのは、結局のところ、避けることのできないグローバリゼーションへの生理的(本能的)嫌悪に他なりません。「日本という歴史的主体がすで... 続きを読む
投稿日: 2009/7/17 投稿者: Krokodil Gena
かつてこういう輝ける時代があった
ポスト戦後社会が、豊富な資料を元に生き生きと描写されています。... 続きを読む
投稿日: 2009/4/28 投稿者: navi
いわばこの本は、日本史の終わりをも宣言している
 シリーズ日本近現代史の第9巻として書かれたもの。... 続きを読む
投稿日: 2009/4/18 投稿者: 西山達弘
歴史書でありつつも現在進行形の出来事として
「『戦後」から『ポスト戦後』へという、本書で扱う諸々の変化に通底しているのは、... 続きを読む
投稿日: 2009/3/27 投稿者: しゅてんだる
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