ケビン・コスナーのチャレンジングな作品だと思いました。
コスナーは、地球の近未来や少数民族など社会問題を作品にする試みを続けているように思えるのですが、これは彼の心情に由来していると思います。
こういった作品は、監督であり、主役を担うケビン・コスナー自身の思い入れが強すぎて時として押し付けめいた内容になってしまいます。
ポストマンも同じことが言える作品で、コスナーの思い入れが、リアリズムに反する(こんなことあるはずない!)ように感じられますが、それはそれで映画の持ち味ではないかと思います。
この作品は、突然の破滅的な戦争が起きた後、人類が地域毎に集落として暮らしているという設定です。コスナーは、ひょんなことから、郵便配達人(=ポストマン)の死体と出くわし、服や荷物を頂戴してしまいます。集落同士の情報手段が途絶えていたので、郵便物を届けると英雄のように扱われました。一言一言が神の啓示のように扱われていきます。そして、ポストマンが人々に影響を与えてゆく様子を描いていきます。
こういった空想の世界を舞台にして物語を描く作品は非常に難しいように思います。見る側にいろんな約束事を強いることになりますから。
そういったことを差引きすると、ケビン・コスナーの頑張りが感じられました。